この記事 の続きです。
先日オクを眺めていたら部品取りにちょうどよさそうなVA2のメインボードのジャンクが出品されているのを見つけました。
去年パーツ取り用にすると決めたPC-88VA2のメインボードの故障したと思われるカスタムチップが本当に壊れているのか検証するため、このジャンクのメインボードを入手しました。
届いたメインボードを眺めてみると、かなり綺麗です。
腐食跡などもほとんど見当たりません。
どの程度壊れているのかを確認するのも兼ねて、補修してみました。
○補修後表側

49ピン~51ピンに繋がるパターンの導通が切れていたので、カスタムICの脚から直接補修します。
その上のほうにあるLS374の下のパターンもいくつか切れていたので補修します。
○補修後裏側

カスタムIC以外にも、7407に繋がるパターンがいくつか切れていたので、こちらもICの脚とビアの間にφ0.2mmのポリウレタン銅線を繋ぎます。
(写真は一箇所配線を互い違いに間違えていますが、その後直しています。
この状態で試しに電源を入れてみますが、起動しません。三つ目です。
少し調べてみたら、二つある水晶発振器のうち一つが規定周波数で発振していませんでしたので、こちらもたまたまもっていた同じ規格のものに交換してもう一度電源を入れてみます。
が、起動しません。三つ目です。
ならば、と基板に載っているカスタムIC全てのICの脚を再ハンダしてみますが、これでもダメです。
最後にレトロハードのメンテの基本、電解コンデンサの全交換をしてみますが、これもダメでした。
ここまでやってもダメなので、この基板の修理は諦めました。
綺麗なので、もったいないですけど…。
入手した基板から例のカスタムICをゲットして、以前修理を試みた基板のICと交換してみました。
○画面出力

左が交換前、右が交換後の画面出力です。
格段に良くなりました。やはり前のカスタムICは壊れていたようです。
まだ少し表示位置がずれているドットがありますが、たぶんIC交換時にハンダ付けがきちんとできていない脚が残っているか、どこか導通が切れたパターンが残っているんでしょう。
あとちょっとで直せそうですが、久しぶりに引っ張り出してきたこの子は次のような問題も増えていたので、今日はこれ以上の手間をかけるのはやめることにします。
(というか、クオーターピッチ160ピンQFPの取り外し→ハンダ付けを2回もやったので集中力がもちません)
・音声が鳴らない
どうも音声出力基板(派手に液漏れしていた)が経年で壊れたっぽい
・FDDの片方が常に書き込み禁止状態
プロテクトシールの有無を検出する光学スイッチが壊れているっぽい
入手当時にFDDの動作確認はしていなかったので、もしかしたら入試した時点でそうだったのかも。
ついでに外したカスタムICを先日入手したメインボードに逆移植してみましたが、やっぱり起動しませんでした。
こちらのメインボードは別の場所が壊れているようです。
これも部品取りに使いましょうかね。せっかく綺麗な基板なのでもったいないけど、動かないんじゃしょうがないし。
【4/3追記】
元々2台目の88VA2は、四級塩コンデンサの液漏れで音声出力の基板が大変なことになっていました。
たぶんこれが経年劣化したんだろうな、と思い次のメンテをしたら一応音声が鳴るようになりました。
・μPD4560の脚周辺の洗浄と交換(同じものがないのでLM358で代用)
・μPC2002の脚周辺の洗浄と交換(壊れたFHのマザーから移植)
・YM3016の脚周辺の洗浄と再ハンダ
・CN2の脚周辺の洗浄と再ハンダ
そのままでは音声は復活しなかったんですが、CN2の挿し具合によっては音声が鳴るので試してみたところ、1番ピンを外すことで音声が鳴るようになりました。
さて、1番ピンはどこに繋がっているんだろう…。
パターンを追ってみたらμPD4741の下にもぐっていたので今日はそこでやめましたが、またそのうち調べてみましょう。
【4/3追記終わり】
【4/8追記】
その後、いろいろと調べているうちにいつのまにか、CN2の1番ピンを繋いでも音声が鳴るようになってました。
1番ピンそのものは前述の7407の出力ピンの一つに繋がっていたんですが、7407ってただのオープンコレクタのバッファなんですよね。対応する入力もHレベルになっていたので、音声ボードへの影響はないはず。
何が原因で音声が鳴らなかったのかは結局不明です。
映像系の修理の続きは こちら 。
【4/8追記終わり】