先日基板屋さんに依頼していたものが届きました。
○着荷
早速部品を組み付けます。
○組み立て後
左側にある端子を見て想像が付くかもしれませんが、PC-88にビデオ信号出力を追加するための拡張ボードです。
PC-88は後発のモデルで新しい機能が増えるたびに、それ以前の機種でも同じ機能を追加できる拡張ボードが必ず発売されていました。漢字ROMボード然り、サウンドボード(I,II)然り、CD-ROMインターフェースボード然り。
しかし、なぜかFE/FE2で追加されたビデオ信号出力だけはそういう拡張ボードが出なかったんですよね。
なければ作ってしまえ、ということで、作ってみました。
今となってはPC-88用拡張ボードのユニバーサル基板も手に入らないので、方々のサイトから情報を集めてPC-88の拡張ボードの規格に合う基板から作ったわけです。
しかし、意外と苦労しました。
PC-88の拡張ボードは約220mm×95mmの大きさがありますが、いつもお願いしている基板屋さんでは一辺が15cmを超える基板は作れません。この基板屋さんは私が普段愛用しているKBANという基板CADのデータを直接受け付けてくれる上に、値段が非常に安いので助かっていたのですが…。
仕方がないのでこのサイズの基板の作成を請け負ってくれる他の基板屋さんを探してみましたが、どこの基板屋さんでも受け付ける基板データはガーバーデータのみです。
しかし、KBANにはガーバーデータを出力する機能がありません。
そこで新たにPCBEという基板CADの使い方を憶えることになりました。これが結構大変でした。
(PCBEが特に難しいということではありません。むしろ感覚的に使えて易しいほうだとおもいます。CADというもの自体、それぞれの特色があって、それぞれにいいところがあるのですが、そのクセというか思想というか、そういったものに慣れるまでに時間がかかるのです。)
また、拡張ボードには必ず端子部分があります。せっかく拡張ボードを作るのですから端子部分は金メッキ処理したほうがかっこいいのです。が、端子部のみ金メッキ処理を行ってくれる基板屋さんが意外と見つからず、ようやく見つけた基板屋さんは、これまでお願いしていた基板屋さんと比べると一桁高いという状況でした。
いくつかの基板屋さんで同じような条件で簡易見積もりを取ってみると大体同じくらいの額になるので、この基板屋さんが特別高いということもないようです。
これまでお願いしていた基板屋さんはかなり格安だったのですね。その代わり、作成は片面基盤のみ、レジスト処理やシルク印刷に対応しない、基板サイズは10cm×10cmに固定など、価格を安くするためにいろいろ制約がありますが、個人で作成する基板なら充分なものです。
基板屋さんもそれぞれ特色を出していますので、作成する基盤によってうまく使い分けるのがいいですね。
基板の一辺が20cmを超えるととたんに製作費が高くなる、というのも今回始めて知りました。
基板製造業界の事情は全く知りませんが、こういう試作基板のような少量生産をターゲットにした基板屋さんが用意しているワークサイズが一辺20cmくらいということなんでしょう、おそらく。
話が逸れました。
さあ、ようやくPC-88本体に組み込んで動作確認です。
○組み込み後
さすがに拡張バスに映像信号は出ていませんので、映像信号は本体背面のRGB出力からもらっています。(ケーブルはもちろんお手製です)
ビデオ出力本家のFE/FE2ではビデオ出力モードにしてもRGB信号は出力されているそうなので、この拡張ボードでももらったRGB信号を再度出力し、ビデオ信号とRGB信号の同時出力ができるようにしています。
○ビデオ出力
左がコンポジットビデオ出力、右がS信号出力です。
無事テレビに直接映すことができました。
写真だとわかりづらいですが、S信号の方が文字のドットがはっきりくっきりしています。
コンポジットビデオのほうはゴーストみたいなものが出ていますが、案外ちゃんと文字が読めます。
MSXのコンポジット出力で80桁モードにすると文字の判別はかなり困難なので、このボードでも似たような状態になるだろうと想像していたんですが、意外でした。
これで15kHzや24kHzに対応したモニタが壊れてしまっても、テレビがあれば何とかなるようになりました。次の心配は、今後発売されるテレビからS端子入力がなくなることでしょうか(苦笑
ところで、このボードにこんなものが付いていたのに気づいたでしょうか?
○リチウム電池ホルダ
以前の記事 でPC-88のバックアップ電池をリチウム電池に変更する改造をしましたが、そのときに課題として、リチウム電池の設置場所を挙げました。その解の一つがこれです。
拡張ボード上に電池ホルダを設置すれば、マザーへの負担はなくなりますし、電池交換も天板を外せばすぐに行えます。
わざわざそのために拡張基板を作るのももったいないですから実際にこの方法をとる人はいないでしょうけど(笑、写真を見てわかるとおり拡張ボードを挿した状態でも拡張ボード用の空間には電池ホルダを固定できる隙間があります。拡張コネクタの横とかね。
こういった空間に電池ホルダを固定するのが、将来のボード追加を阻害しないで行える現実的な方法じゃないでしょうか。
ちなみに、このボードでビデオ出力をする場合には本体の水平同期周波数を15kHzに設定しなければいけません。24kHzの設定でこのボードを使うと、画面が流れるようになります。
たぶんですけど、水平同期周波数24kHzのNTSCというよくわからない信号が出ているんではないかと思います。
以下備忘録
基板設計データはPC88用ビデオエンコーダボード.lzh
RGB入力端子の右隣にあるジャンパは、拡張メモリ有無切り替え用。普段はショートで運用。
○着荷
早速部品を組み付けます。
○組み立て後
左側にある端子を見て想像が付くかもしれませんが、PC-88にビデオ信号出力を追加するための拡張ボードです。
PC-88は後発のモデルで新しい機能が増えるたびに、それ以前の機種でも同じ機能を追加できる拡張ボードが必ず発売されていました。漢字ROMボード然り、サウンドボード(I,II)然り、CD-ROMインターフェースボード然り。
しかし、なぜかFE/FE2で追加されたビデオ信号出力だけはそういう拡張ボードが出なかったんですよね。
なければ作ってしまえ、ということで、作ってみました。
今となってはPC-88用拡張ボードのユニバーサル基板も手に入らないので、方々のサイトから情報を集めてPC-88の拡張ボードの規格に合う基板から作ったわけです。
しかし、意外と苦労しました。
PC-88の拡張ボードは約220mm×95mmの大きさがありますが、いつもお願いしている基板屋さんでは一辺が15cmを超える基板は作れません。この基板屋さんは私が普段愛用しているKBANという基板CADのデータを直接受け付けてくれる上に、値段が非常に安いので助かっていたのですが…。
仕方がないのでこのサイズの基板の作成を請け負ってくれる他の基板屋さんを探してみましたが、どこの基板屋さんでも受け付ける基板データはガーバーデータのみです。
しかし、KBANにはガーバーデータを出力する機能がありません。
そこで新たにPCBEという基板CADの使い方を憶えることになりました。これが結構大変でした。
(PCBEが特に難しいということではありません。むしろ感覚的に使えて易しいほうだとおもいます。CADというもの自体、それぞれの特色があって、それぞれにいいところがあるのですが、そのクセというか思想というか、そういったものに慣れるまでに時間がかかるのです。)
また、拡張ボードには必ず端子部分があります。せっかく拡張ボードを作るのですから端子部分は金メッキ処理したほうがかっこいいのです。が、端子部のみ金メッキ処理を行ってくれる基板屋さんが意外と見つからず、ようやく見つけた基板屋さんは、これまでお願いしていた基板屋さんと比べると一桁高いという状況でした。
いくつかの基板屋さんで同じような条件で簡易見積もりを取ってみると大体同じくらいの額になるので、この基板屋さんが特別高いということもないようです。
これまでお願いしていた基板屋さんはかなり格安だったのですね。その代わり、作成は片面基盤のみ、レジスト処理やシルク印刷に対応しない、基板サイズは10cm×10cmに固定など、価格を安くするためにいろいろ制約がありますが、個人で作成する基板なら充分なものです。
基板屋さんもそれぞれ特色を出していますので、作成する基盤によってうまく使い分けるのがいいですね。
基板の一辺が20cmを超えるととたんに製作費が高くなる、というのも今回始めて知りました。
基板製造業界の事情は全く知りませんが、こういう試作基板のような少量生産をターゲットにした基板屋さんが用意しているワークサイズが一辺20cmくらいということなんでしょう、おそらく。
話が逸れました。
さあ、ようやくPC-88本体に組み込んで動作確認です。
○組み込み後
さすがに拡張バスに映像信号は出ていませんので、映像信号は本体背面のRGB出力からもらっています。(ケーブルはもちろんお手製です)
ビデオ出力本家のFE/FE2ではビデオ出力モードにしてもRGB信号は出力されているそうなので、この拡張ボードでももらったRGB信号を再度出力し、ビデオ信号とRGB信号の同時出力ができるようにしています。
○ビデオ出力
左がコンポジットビデオ出力、右がS信号出力です。
無事テレビに直接映すことができました。
写真だとわかりづらいですが、S信号の方が文字のドットがはっきりくっきりしています。
コンポジットビデオのほうはゴーストみたいなものが出ていますが、案外ちゃんと文字が読めます。
MSXのコンポジット出力で80桁モードにすると文字の判別はかなり困難なので、このボードでも似たような状態になるだろうと想像していたんですが、意外でした。
これで15kHzや24kHzに対応したモニタが壊れてしまっても、テレビがあれば何とかなるようになりました。次の心配は、今後発売されるテレビからS端子入力がなくなることでしょうか(苦笑
ところで、このボードにこんなものが付いていたのに気づいたでしょうか?
○リチウム電池ホルダ
以前の記事 でPC-88のバックアップ電池をリチウム電池に変更する改造をしましたが、そのときに課題として、リチウム電池の設置場所を挙げました。その解の一つがこれです。
拡張ボード上に電池ホルダを設置すれば、マザーへの負担はなくなりますし、電池交換も天板を外せばすぐに行えます。
わざわざそのために拡張基板を作るのももったいないですから実際にこの方法をとる人はいないでしょうけど(笑、写真を見てわかるとおり拡張ボードを挿した状態でも拡張ボード用の空間には電池ホルダを固定できる隙間があります。拡張コネクタの横とかね。
こういった空間に電池ホルダを固定するのが、将来のボード追加を阻害しないで行える現実的な方法じゃないでしょうか。
ちなみに、このボードでビデオ出力をする場合には本体の水平同期周波数を15kHzに設定しなければいけません。24kHzの設定でこのボードを使うと、画面が流れるようになります。
たぶんですけど、水平同期周波数24kHzのNTSCというよくわからない信号が出ているんではないかと思います。
以下備忘録
基板設計データはPC88用ビデオエンコーダボード.lzh
RGB入力端子の右隣にあるジャンパは、拡張メモリ有無切り替え用。普段はショートで運用。