以前入手したMHのうち、FM音源が逝っていたほうのリペアにチャレンジしてみました。

幸い(というかなんというか)Ni-Cd充電池の液漏れのせいで起動できなくなっていたFHのマザーがありましたので、ここから部品を移植すれば直せるかな、という期待がありました。

まずはMHのマザーからFM音源周りの部品を取り外します。
このとき、元通りに戻せるようにマザーのシルク印刷から部品番号とその定格をメモします。

また、電解コンデンサについては以前入手したときに新品に交換していますのでチェックはしませんが、抵抗についてはどの部品がダメになっていたのか特定するためにカラーコードからわかる定格値と、テスターで計った実測値を比較します。

これは、コンデンサや充電池の液漏れによる故障の場合、部品内部に電解液が入り込んで素子内部を破壊することがあるためです。
ですが、許容誤差以上の乖離がある抵抗はありませんでした。ということは抵抗の破損が原因ではありません。

○部品取り外し後
部品取り外し後

一通りの部品を取り外しました。
これで基板の洗浄ができるようになりました。基板表面に付着した電解液の導電性により、回路が設計どおりの動作をしないために不具合を起こすケースもあるので、エタノール+綿棒で念入りに基板部品面&パターン面を洗浄します。で、再度部品を基板に実装しなおします。
ちなみに、後述するICの検証のために、直接ICをハンダ付けせずにICソケットを載せています。

ICはテスタで故障を判断することはできませんので、まずはFHマザーから取り外したものを実装します。

○部品再実装後
部品再実装後

ここで、電源やFDDユニットを仮接続して動作確認したところ、無事FM音源が正常動作しました。
ということは原因は3つあるICのどれか、ということになります。

そこで一つ一つ元のICに載せ換えて、動作確認をしていきます。

まずはアンプっぽい右下の14pのICを交換します。が、特に変化はありません。
次に真ん中の8pのICを交換します。が、これも特に変化はありません。
最後に上のFM音源チップを交換します。と、またあのディストーションギターみたいな音に戻りました。
逝っていたのはFM音源チップだったようです。

このMHを入手したときには出力段のどこかが原因と予想していたんですが、読みが外れました。
まあ、レトロハードの再生/延命を始めて3ヶ月程度でそんなに的確に読めるわけではない、ということですね。修行あるのみです。(^^;

さて、このマザーは一応完動品に戻ったわけですが、以前拡張メモリを取り外してしまっていますし、いろいろ実験に使いたいので、他の部品と同じく死んだFHマザーから取り外したROMに載せ変えました。FDD周りのジャンパ3箇所もFH仕様に変更しています。
これで、CMTインターフェース回路がないFHの誕生です。(笑

【'15/12/19追記】
こちらの記事 でCMTインターフェース回路を追加してみました。
【'15/12/19追記終わり】

でも、なぜかMHのFDDを繋ぐと起動できないんですよね。
他のFHで同じことをしたときには2Dディスクであれば起動できたのに。
FDD周りのジャンパ以外に差異があるのかな…?