「暗峠(くらがりとうげ)」と聞いて、「ああ、あの峠のことね」ぐらいに受け止めていただけると嬉しいです。きっと年季の入った道路ファンの方からは、「今更、暗峠?」と思われているかもしれないから(笑)。それぐらい有名で昔から取り上げられている峠の話題について、今回ここで取り上げるのにはもちろん理由があります。峠の紹介等も含め計3話でブログを書いていきたいと思います。

 

 

「暗峠」は大阪府と奈良県の県境にあり、国道308号が生駒山地を越える所にあります。(2)で登場しますが、当時は「最大幅1.3m」の標識が立っている(軽自動車でも車両幅が約1.5m→理屈上は車は通れない!?)ということで道路マニアの聖地となっていました(過去形・・・この話題でここが重要!)。今は峠前後の超急坂&狭路が酷道だと見なされ、現在もチャレンジャーが絶えないようです。

 

地図上では、この辺りになります。

 

暗峠(標高455m)を越えるこの道は「奈良街道」とも呼ばれ、奈良時代より昔より大阪と奈良を最短距離で結んできたそうです。江戸時代には本街道ではないものの、奈良のみではなく大和と伊勢を繋ぐ重要な交通路として発展し、暗峠には石畳も敷かれ伊勢参りの人々で賑わったとのこと。峠には茶屋や旅籠(はたご)が20軒ほどあったそうで、恐らく今以上に暗峠に対する旅人の認知度は高かったものと思われます。

 

私は2001年10月にこの地へ訪問しましたが、目的はもちろん上で記した「標識」撮影と周辺の散です。ただ前後の峠道を車で走り切る度胸とテクに自信が無かったので、信貴生駒スカイラインからのアプローチとなりました。詳細はもちろん(?)割愛として、無事暗峠へ降り立つことができました。以降は(2)に記します。

 

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