本日は、とある女性と一緒に美術館へ。

その後コーヒーを飲みながら一息ついていたのですが、いつものことながら、私はフレグランスの事で頭いっぱい。隙があれば、相手がつけている香水を聞きまくる性質があります。

たいていの場合はシトラス系やフローラル、オリエンタルが好きな人が多く、ふむふむやっぱりね~とうなずくのですが、今日は若干珍しいタイプに遭遇。

彼女の好きな香水は、Obsession(Calvin Klein)、それからFeminite du Bois (Shiseido, Serge Lutens)、それからケンゾーのジャングルエレファント(Kenzo)。「でもジャングルはちょっと強いから特別な時だけなの~」と。

ひょえ~、正直Feminite du Bois以外、私が苦手な香りばかりではありませんか!

この全ての香り、共通していえるのは、パワフルで、スパイシーな香りなのです。繊細で柔らかい香りを好む日本人とは大分異なりますね。それぞれの香りの特徴というと;

オブセッション(Calvin Klein)
1985年に発売された、カルバンクラインの最初の香水。スパイシーなフローラルオリエンタル。ベルガモットやオレンジに続いてオレンジフラワーとジャスミン、サンダルウッド、そしてシベットのようなアニマリックな香りが続き、アンバーやバニラで終わります。香り全体としては、私はドライな印象、ベチバーも香ります。このオレンジフラワーとジャスミンは他の香水よりもインドールという動物的スパイシーな部分が強く感じられます。
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Feminite du Bois (Serge Lutens)
日本語でどう書けるのか…1992年発売のこの香りはスパイシーウッディの香りとしては代表的で香水の歴史上重要なクラシック作品。シナモンやカルダモン、クローブといった香料をふんだんに使用して、オレンジフラワーの後にシダーウッドのウッディな香りがどんと続きます。恐らくこのウッディな香りを引き延ばしているのがイソEスーパーで、香り全体をスムーズに丸め、超長続きさせています。また、スパイシーさとウッディさに見え隠れする品良い甘さが絶妙だなと感じる見事な香りです。発売当時は資生堂の女性的に丸み帯びたボトルだったのですが、今はセルジュルタンスの一味となって長方形のシンプルなボトルで販売してます。1996年発売クリスチャンディオールのドルチェヴィータは、この香りの流れですね。
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ジャングルエレファント(Kenzo)
1996年に発売したスパイシーフローラル。カルダモンやクローブから始まり、またスパイシーなイランイランの香りに続きます。そして甘いバニラやパチュリ、アンバー等かなり個性的な要素を濃縮した香りで、PRUNOLノートがふんだんに使用されています。Kenzoというとなんだかナチュラルでエアリーな印象があるので、想像とは異なる香りに少し驚きます。個人的にはパワフルでショッキングだったので、これはどんな女性が付けるんだろう…と常日頃不思議に思っていた香り。
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全部個性が強いので、つける方は香り負けしないように!といいつつ、一緒に美術館に行った女性は結構ナチュラル派に見えましたが。香りからは、芯の強さとこだわりを感じられました。料理好きなので香水にも香辛料いっぱい求めたのかもしれません♪どちらにせよ、こんな香りを自分の個性の一部として上手に使いこなせたら素敵ですね。

香り開発としては、以前モロッコのハマムをイメージしたシャワージェル商品にFeminite du Boisをヒントに改良したことありますね。少しエキゾチックな商品向きの香りです。

私と異なる香り嗜好の方に会えると視野が広がるので、本日は大感動でした♪
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