リーアム・ニーソン主演、と言えば、大体の内容はお察しのことと思いますが。

 アルツハイマーを発症し、余命いくばくもない殺し屋アレックス(リーアム・ニーソン)は、引退を決意し、殺しの仲介役である友人マウリツィオのもとに、そのことを告げに来ますが、逆に二人の人間の殺しを依頼され、アレックスは仕事を受けてしまいます。

 一人目は順調。隠し持っていたものも奪えましたが、二人目の居場所にいたのはなんと少女。「子供は殺さない」ということを信条にしてきた彼は、その場を去ります。
 次の日、何者かに少女が殺されてしまったことを知ります。
 自己の信条を汚されたと怒ると同時に、自分にも刺客が放たれたと自覚します。(実際、最初の刺客は、彼に殺しを仲介したマウリツィオでした。)一人目に殺した男から奪ったデータを確認したところ、自分に殺しを依頼してきたのが「少女売春組織」の関係者であり、ボスは地元の巨大会社の女性社長であることを突き止めます。そして、彼は組織の関係者を次々に始末していきます。
 同じころ、「少女売春組織」の件で捜査を行っていたFBI捜査官ヴィンセント(ガイ・ピアース)は、地元の警察官とともに、自分たちが追っている人間を次々に殺しているのがアレックスだと知り、彼を追います。
 
 今回の彼は、いままでの「最後の一人まで追い詰めるタフガイ」ではなく、病気を抱え苦しみながらも、正義を貫こうとする男、という立ち位置となっています。

 しかも、最後のボスを追い詰めたところで、地元の警察に阻まれ、逮捕されてしまいます。警察の激しい尋問を受け、入院先にボスからの殺し屋が派遣されます。ここから大逆転…、と思いきや、病院脱出半ばにして、警察の銃弾に倒れてしまいます。

 FBI捜査官ヴィンセントも、最後までボスを追い詰めようとしますが、アレックスが残した証拠では不十分だという警察組織に失望するのですが…。

 リーアム・ニーソンは相変わらずカッコいいです。病魔に侵されていながらも、次々と目標を仕留めていく姿は、まさしく猟犬!そして、彼の主演映画で、失望で終わるはずはありませんよ。最後まで観どころ満載です。

 もう一つ、FBI捜査官と一緒に捜査をする女性警察官リンダ(タージ・アトワル)が美人過ぎ!画面に出るたびに、ドキドキしてしまいました。

 映画予告で、リーアム・ニーソン主演の『探偵マーロウ』が、これから公開されるようですが、リーアム・ニーソンならば観ねば!