シルヴァン・ヌーヴェル著『巨神計画』、『巨神覚醒』、『巨神降臨』三部作を読みました。
終始、対話形式の文体で、非常に読みやすく、当初から登場していた「インタヴュアー」が、あまりにも頭がよく冷徹で魅力的な人が、この計画全体を引っ張って行きます。
理論的にもしっかりした内容のわりに、巨大ロボットに対するロマンが炸裂するという、ファン心理をがっしりつかむ小説です。
全体的にも、地球各地に埋め込まれた、巨大ロボットのパーツを掘り出して行く「巨神計画」を進めていく中で、他星生物の存在や、明らかになってゆく人類の知られざる歴史など、読みどころが満載です。
ストーリー上、最後まで計画を完遂して行くと思えたリーダーの科学者や、「インタヴュアー」を死亡させ、いったい物語をどうやって続けていくのかと思わせたりと、起伏に富んだ内容で飽きさせません。
持ちこみ原稿の段階で、映画化が決まっているとのことですが、2020年4月の段階で、全くその話が聞こえてきません。
映画化、待ち遠しいなぁ。