おすすめ本の紹介(1)「反日プロパガンダの近現代史」倉山満 | 「日本の問題」について、大学生のリョウが考えるブログ

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 我が国、日本は様々な問題を抱えています。領土問題、歴史問題、そして日本国憲法…などなど。どうすればこの国は独立することができるのか。このブログでは、現在大学生のリョウが日本の問題について考え、その問題についてどう対処すればいいのかを綴ります。

 今回から、僕がおすすめする本の紹介を書こうと思います。




 興味があれば、是非読んでみてください。




 今回はこの1冊。




 「反日プロパガンダの近現代史」倉山満


反日プロパガンダの近現代史:なぜ日本人は騙されるのか/アスペクト
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世界はプロパガンダで動いている





 プロパガンダという言葉を聞いたことがありますか。




 プロパガンダとは、宣伝のことです。ただの宣伝ではなく特定の政治的な目的を持った宣伝のことです。




 反日プロパガンダとは、日本を貶め、日本を弱らせ、滅ぼす目的で行われる政治宣伝を意味します。




 では問題です。




 反日プロパガンダを一番やっている国はどこでしょうか。




 アメリカ?いやいや中国?はたまた昔のソ連?それとも北朝鮮?もしかして韓国?





 正解は、日本です。


 



 日本の中には、中国の言うことを聞いている人たち、もしくは中国の言うことに逆らえない人たちがいるのです。




 具体的に挙げれば、自民党の9割、公明党の全部、経団連以下財界の主流、連合以下労働組合、官僚のほとんど、そしてマスコミ全体という状況です。




 日本は謀略戦とプロパガンダに弱い。これは戦前から今に至るまで、変わっていません。




 それは何故か。以下がその理由です。




 ①総理大臣・最高権力者の弱さ

 →総理大臣の決断が全てを決める


 ②官僚機構の無能なセクショナリズムと暴走

 →大日本帝国を滅ぼしたのは「海軍のメンツ」


 ③政治家の白痴

 →自由な言論を許さない全体主義の「悪しき空気」による支配が亡国を招く


 ④メディアのデマと扇動

 →いつの時代もメディアが低IQの一般大衆を扇動する


 ⑤民衆の政治への諦念

 →大多数の国民の諦めにより少数の偏った意見が大きくなる


 ⑥正論の封殺

 →民主主義の悪い意味での「みんなで決めたこと」圧力が正論を封殺する


 ⑦スパイの暗躍

 →上記の6つにより、スパイがプロパガンダで一般大衆を扇動しやすくなる(政治がしっかりしていれば、スパイは何もできない)




  日本を守るためには、日本を滅ぼしたい人たちの手口を知ることが重要になります。

 


 ひとつその手口を挙げましょう。部分的事実を針小棒大に言って相対評価の議論を封殺する方法です。TPP反対論を煽りつつ、日中ISD条項について何か言っている人がいないのは何故か。戦前、鬼畜米英と言いながら、ソ連が問題とされなかったのは何故か。2つとも構造は同じです。 



  





日本を取り巻くプロパガンダ(1)「歴史認識」編~第一次教科書問題~




 まずは歴史認識です。日本を永久に敗戦国にしておこうという仕掛けが、日本国憲法と東京裁判と平和教育です。



 第一次教科書問題(1982年)というのがありました。朝日新聞により、文科省が教科書検定で「華北へ侵略」を「華北で進出」に変えさせたとする誤報を中国にご注進したという事件です。




 ちなみに、中国ではこの問題が国内の政争に利用されました。外交よりも内ゲバが中国の基本です。これを知らなければ、中国を知っているとはいえません。アメリカや日本と手を組んでソ連と対抗しようとしていた鄧小平の路線に反対の連中が、「日本はこんなことをやっているぞ」と言いつつ、鄧小平批判に利用しました。

鄧小平



 実は中国人にとって最初は日本などどうでもよく、教科書問題は鄧小平に対する嫌がらせにすぎませんでした。直接、鄧小平を攻撃するわけにはいかないので、日本をダシに使っただけです。それを日本が真に受けて、当時の鈴木善幸首相と宮沢喜一官房長官が謝ってしまったので、鄧小平が一番困りました。、日本の謝罪は鄧小平にとって「勘弁してくれ」以外の何ものでもありません。




 謝罪は韓国にとっても大迷惑でした。当時、全斗煥(ぜんとかん)大統領は必死になって歴史問題を打ち消していました。全斗煥大統領は「日本を憎んでも韓国は豊かになれない。日本に植民地にされた過去を反省して頑張ろう」と至極まっとうなことを言ってました。そのタイミングで日本の謝罪です。逆に日本の謝罪が今につながる歴史問題を引き起こしているのです。

全斗煥大統領(1980年~1988年)




 中国が日本の歴史問題を批判することでやろうとしていたのは「砕氷船(さいひょうせん)のテーゼ」と呼ばれる常套手段です。1917年、レーニンがケレンスキーにロマノフ王朝を攻撃させ(2月革命)、へとへとになったところを攻撃して潰した(10月革命)のが、いわゆる「砕氷船のテーゼ」と呼ばれる手口の由来です。

ウラジーミル・レーニン



 スターリンもこの手口を使ってます。日米英独のうち、いかなる組み合わせであっても挟み撃ちや包囲をされたら大変なので、日米戦争・英独戦争を煽りました。ちなみに、日米英独四国同盟を本気で狙っていたのがスペインのフランコとバチカンです。

フランシスコ・フランコ


 


 日本はほとんど気づかなかったようですが、フランコとバチカンは徹底した反共産主義で、英米と日独をなんとか仲良くさせようとしていました。スターリンはそれを見抜き、逆に四国の関係を切りにいって、スパイを送り込みつつプロパガンダを行い、見事戦わせることに成功しています。第二次世界大戦の勝者は、まぎれもなくソ連です。

ヨシフ・スターリン


 話を元に戻しますと、つまり1982年の第一次教科書問題は、中国による「砕氷船のテーゼ」と国内の自虐史観によって引き起こされた問題だということです。




日本を守る方法① 「砕氷船(さいひょうせん)のテーゼ」の手口を知っておくべし








日本を取り巻くプロパガンダ(1)「歴史認識」編~靖国参拝問題~



 靖国参拝問題は中国にとっての外交カードではなく、逆に日本にとっての強力な政治カードです。中国は靖国問題を1985年から今までずっと煽ってきたために、鄧小平→江沢民→胡錦涛→習近平と、前の人が引いた線から退くわけにはいかなくなってしまいました。



 もし、日本国の総理大臣が時を選んで中国国内の反対派が決起しそうな条件がそろった時に行けば、共産党政権を潰すことも可能です。「日本に靖国神社に参拝させた!」という形で反対派に攻撃させることができるからです。



 日本にこの武器を使わせないために、中国はどういう対策(プロパガンダ)を行うでしょうか。おそらく、日本の保守派を扇動して「靖国を政争の具にするな」と言わせるはずです。




 今、日本国内で「靖国を政争の具にするな」と言ってる人の10人中9人は、多分何も分かってない馬鹿です(うち1人はおそらくスパイ)。それは中国にとって都合がいい論理なんです。「政争の具にするな」というプロパガンダが行われる時、実はそれを政争の具にされて困る人は誰なのかを見なくてはいけません。



 たとえば、白川方明前日銀副総裁の後継人事を巡って、全ての大手紙が「日銀人事を政局にするな」と唱えたことがあります。このとき、政局にされて困るのはどこかを考える必要があるのです。これもまた中国です。

白川方明(しらかわまさあき)前日銀副総裁 通称「中国の手先」



日本を守る方法② 「政争の具にするな」と言われたら、政争の具にされて困るのはどこかを考えよ