男前な母から新たな娘に贈り物 | 妄想プレイ☆~セクマイカップルの戯れ~

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君の白く柔らかい肌がピンク色に染まる時……僕らの妄想演舞が開幕する……

セクマイカップルの目眩くピンクと妄想と愛の日常……

さぁさぁ皆様、とくとご覧あれ………








息子は母に似た人を好きになる。
娘は父に似た人を好きになる。






昔の人はよく言ったもんだ。
僕は今まで信じた事がなかった。
【よくそう言うけどそういうもん?】
そんな程度でしか思った事はない。
第一、僕の場合ある問題が…それは







僕の立ち位置。







僕は娘なのか。息子なのか。
そして僕が惚れる人は
母似でいいのか父似なのか。








……………








この謎、迷宮入り?








でも、今の彼女と出会って
この謎は解けたんだ。
本当に似た人を好きになるんだって
心から実感したんだよね。
僕の場合は母に似た人でした(笑)






我が彼女と我が母。
この二人は本当に似てる。
もうすっかり我が彼女は
母にとって娘として存在してる
でも実際、他人から見て
母と彼女が一緒にいるとこ見たら
普通に【親子】って思うと思う。
それぐらい自然な二人。





二人とも生真面目で
優しく情にもろい。
器用そうなのに嘘はつけず
仕事に対して、物事に対して
絶対に手が抜けない。
真面目でまっすぐなだけに
時々他人に振り回され悩みつつも
【私は私】
そんな信条を胸に人生を歩く。






そんな二人は…
盆踊りが大好き。
そんなとこも似てる(笑)
僕にとって可愛いふたりなのだ。






そんなふたりと僕のある日の事。











その日は僕はドキドキしていた。
いや、実を言うと数週間前から
ずっとドキドキしていたのだ。
何故なら僕と母はある作戦を
彼女に内緒で企てていたのだ。
それは………






サプライズプレゼント!!
~母から娘へ大作戦~






昔はよく編み物をしてた母。
とにかく手先が器用な母は
感心するくらい何でもできる人。
家事、料理、粘土細工、編み物。
その中でも編み物は
ずっとやってただけあって
【これ売れるよ!!】ってくらい
綺麗に編んでしまう腕前。






僕や姉は小さな頃は
よく母が編んでくれたセーターを着てた。
【お母さんの手編みなんだ!】と
子供心に自慢げにしてたっけ。
いわば母の手編みのセーターは
【母の子供である特権】なのだ。






その特権である母のセーターを
母が彼女に編んであげたいと
そんな風に言い出してから
今回のプロジェクトは始まった。










でもいざ始まると
すぐにプロジェクトは難航する。





彼女がモモンガのように
袖がふわっと広がってる服を
よく着ているのを知ってる母は
そのモモンガの上に着れる
ニットの上着を作ろうとした。
普通のコートじゃ袖がごわつくだろうと
母の思いやりの表れ。






でもそんな型なんかありゃしない。
試行錯誤を繰り返す。一時は
【はんてん】になった時もあった。
そんな時も僕は正直に意見を述べた。
嘘はつけない。一生懸命だからこそ。
だから僕は正直に言う。
【それ、はんてんだよ…】






はは【ちくしょー!!】






……………






めげそうになる母は
どうにか自分を奮い立たせる…
これも僕の彼女の為…いや、
新なもうひとりの娘の為。








【編み物で初めてやったわ】と
フードもつけてあげてた。
そのフードにはファーもつけた。
(このファーは取り外し可能)
裏地がないと寒いからと裏地もつけた。
ダッフルコートみたいな…
【モモンガなコート】
おまけに同じ手袋つき。




 
 

可愛いでしょ?
↑彼女さん、写真拝借した(笑)








丁度この作戦も終盤になり
出来上がりが近づいた頃
彼女は彼女のご家族と揉めた。
それは彼女を落胆させるには
十分すぎるほどの事。





彼女の事が大好きな母は
その話を聞くと泣きそうな顔になり
そして一言僕に呟いた。





【〇〇は私の娘だ】





母からそう自然に出た言葉が
僕は本当に嬉しかった。
きっと彼女もこの言葉を聞けば
今、彼女はやるせない気持ちで
胸がいっぱいだから
きっと母のこの言葉を聞けば
嬉しい気持ちでいっぱいになるだろう…





僕は母のその言葉を
彼女に伝えてあげたいと思った。
でも、それは【親の言葉】
親だからこそ響く言葉。
それを僕が代わりに言う事は出来ない。
僕からじゃ意味がないんだ。






僕は母に言った。






その言葉さ、母が思った時とか
伝えたいと思った時にでいいから
直接、母から彼女に伝えてくれる?
自分からじゃ意味ないから…





そういうと頷きながら母は笑った。











さあ、決戦の日は来た。
いつも彼女とご飯を食べにいく
焼肉屋に向かう。段取りは万全だ。
店に入りご飯を食べつつ
頃合いを見て母が席を立つ。
その時に車の鍵を母にこそっと渡し
母はプレゼントを持って席に戻る。
完璧だ。







今日ご飯に誘ったのは
渡したいものがあったからなんだよ。







そう母が切り出した。
プレゼントを渡し受け取る彼女。
包みから取り出したニットに
彼女には笑みがこぼれる。
【母の手編みなんだよ】と
僕が説明すると彼女はビックリした。






そして母は話し出す。
数日前に僕に話してくれた事を
【〇〇は私の娘だよ】と。





彼女は普段、泣かない人だ。
よっぽどの事がないと泣かない。
でもその時の彼女は
母の顔を見て、
そして僕の顔を見ると
堪えられなくなり、わっと泣き出した。





母も話しながら泣き
彼女も頷きながら泣く。
ここは母と娘の時間だ。
僕は邪魔しないように
そっと二人の光景を眺めた。







母、彼女がニット喜んでくれて
本当によかったね。
凄く頑張ったもんね。お母さん。
有難う。そして
気持ちも伝えてくれて有難う。

彼女さん、よかったね。
君には僕もそして母もいる。
僕らは何があったとしても
君の味方だからね。だから
僕らには甘えていいんだよ?







無事に作戦は完了し
母を自宅に送る僕ら。
彼女は大事そうに母から貰った
プレゼントを大事に抱えてる。
【有難うございました】と
丁寧にお礼をいう彼女を
ふいに母は肩を抱き寄せたのだ。








それはまるで……
【突然のキス?!】バリに。








彼女の肩を抱きよせ
彼女に何かを囁く母。





その光景を傍で
ぼんやり見つめる僕。
その時の僕は何を思ったか…









母、カッコいい。









……………









なんつー男前!!
なんつーカッコよさ!!
なんつーイケメンぶり!!
母なのに!!






母なのに…母なのにィ……









ドキドキするじゃんか!!










母の男前ぶり…
嗚呼、何故僕には
引き継がれなかったんだろう…
遺伝子のバカ。








そんな心あたたまった時間と
僕ひとりは、ある意味
心かきむしられる時間を過ごした僕。






何にしても
僕らは幸せだよねって事だね。
彼女さん、寒い日には
是非、母のニットを着てね。
きっと心もあったまるから。







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