マイナス金利の影響と、MRFとMMFの違いについて | 福岡粕屋のお金とココロのゆとり100倍計画

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保険・投資・貯蓄・年金・ローンなど
「どこから手をつければよいか」を単純明快に解説します
福岡市の隣町である粕屋町在住のお金の専門家です。

世の中に出回るお金の量を増やして、
個人や企業がお金を借りやすくすることで
消費・投資を活性化させ、デフレから脱却すべく
日銀がマイナス金利を導入してから1週間がたちました。

私たち個人の家計へ影響がありそうな変化は

メリット
・住宅ローン等の借入金の金利引き下げ

デメリット
・定期預金の金利引き下げ
・大口定期預金の優遇停止
・一時払い終身保険の保険料値上げ検討

といった動きです。

また、「MMF(マネー・マネジメント・ファンド)」を扱う
国内の資産運用会社全11社が新規募集の停止を決めました。


この「MMF」とは別に
「MRF(マネー・リザーブ・ファンド)」というのもあります。


どちらもリスクの少ない短期の国債や
コマーシャルペーパー(企業が短期で資金調達するための、無担保の約束手形)
で運用する公社債投資信託です。

この2つの主な違いは次の通りです。

証券会社の口座に入金したお金(金融商品を購入する前)や、
株式等を売却したお金(出金指示をしていない場合)は
自動的に「MRF」で運用されるよう設定されている証券会社が多いです。


一方「MMF」は
ご自分で買付、解約の手続きが必要です。
また、30日以内に解約した場合、信託財産留保額が発生します。

「MRF」は買付から30日以内の解約でも信託財産留保額は差し引かれません。

収益性は、若干「MMF」の方が高い傾向にあります。

今回、「MMF」が新規募集の停止を決めた理由は、
マイナス金利導入により、
短期金融市場の利回りが低下し
運用の継続が困難になる可能性があるためです。

「MMF」は、
投資対象の平均残存期間が
(保有している資産の満期までの長さの平均)
1年以内となっています。

この平均残存期間が長い方が金利の影響を強く受けるのですが
「MRF」は90日以内と「MMF」に比べて短くなっています。

また、投資対象が
「MMF」は、BBB格以上なのに対して
「MRF」は、A格相当以上で
より格付けの高いものに限定されています。

投資対象の平均残存期間が短く、格付けが高い分
MRFの方が、より安全性が高く、金利リスクは低いと言えます。

MMFを保有されている方は、
そのまま保有し続けるか
MRFにするか
新たに投資信託等を購入するか
判断が必要になってきます。

マネーバランスのお客様は、
担当コンサルタントからもご説明いたしますので
ご不明な点は、おたずねくださいね。