おはようございます。あなたのマネーコーチ 福岡・粕屋のファイナンシャルプランナー FP吉田麗子です。
ある顧問先様(30代シングル女性 B子さん)のお話です。
その顧問先様のご友人(A子さん)が
「銀行にだまされた。
『W杯もオリンピックもあるから』とすすめられて、ブラジルレアル債を買ったのに、基準価額は下がる一方。
もう売る!」
と嘆いていたそう。
一方、B子さんはブラジル株式の投資信託を保有しています。
今年初めの面談時は、元金よりも評価額が下がっている状態でした。
私がB子さんに「売却しますか?」と聞いてみましたが、B子さんの答えはNO。
理由を聞いてみると
「今、必要なお金ではないので」と即答。
投資しているものが債券、株式と違いますが
価格が下がって売ろうとしているA子さんと
価格が下がっていても売ろうとしないB子さん、
何が違うのでしょうか。
A子さんは、ブラジルレアル債に投資をした際に
「何年後に何のためにいくら必要で、
(例えば10年後に旅行資金として50万円等)
その準備のためにブラジルレアル債に投資をする」
のような投資するにあたっての
目的・時間・金額を設定していませんでした。
一方、B子さんは、
○年後に○のために、○万円必要を確認する未来家計図があるので
「25年後の退職後の生活資金の一部としての200万円分を
ブラジル株式で準備する(世界分散投資をしているので、その一部)」
という投資方針があります。
それと照らし合わせて
「今、価格が下がっているからといって
今必要なお金ではないから、売却はしない」
とクールに判断されました。
投資をする際に、目的・時間・金額を確認していないと
価格が下がったら狼狽したり
「銀行に、証券会社に騙された」と思ってしまいがちです。
駅前に堂々と自社ビルがある金融機関さんが
お客様を騙すとは思えません(セールストークは・・・以下自粛)。
私たち個人も、投資する際に
賢く始めないといけない、ということですね。
ちなみに、B子さんのブラジル株式投信ですが
今は元金よりプラスが出ています。
あくまで20年以上先の老後資金準備ですので(^^)