冷蔵庫が壊れて慌てて購入しに行ったら、5ヵ月保存しているマシュマロを見せられた話 | 金融商品を販売しないファイナンシャルプランナーの「お金の話」

金融商品を販売しないファイナンシャルプランナーの「お金の話」

日本語教師の資格を生かし 投資やお金に関する専門用語も 分かりやすく一つ一つ説明 金融リテラシーの向上に力を入れています 札幌のお金の話はグッドライフプランニングにお任せください

1月24日付の日本経済新聞によると
白物家電の単価がこの10年で16.3%上がったそうです。
この記事を読んだとき
そういえば・・と頭に浮かんだのが
National製の我が家の冷蔵庫。
購入から18年も経っていました。
この冷蔵庫については4年前記事にしたことがありました。

 

 

今から4年前の当時のブログによると
「自動製氷機が動かなくなり
そろそろ買い替えかな・・と話をする度に
ゴトンという音と共に急に氷を製造し始める
まるでこちらの話が分かっているような
とても人間味のある冷蔵庫」
と書いてありました。

その後、家電量販店で新しい冷蔵庫の下見をぼちぼち行い
新冷蔵庫の情報は入手していたものの
人間味のある冷蔵庫と離れがたいのもあり
なんとなくそのまま使ってやり過ごし
気付くと4年経過していました。が、
決断の日がついにやってきました。

2022年1月22日土曜日の晩、
お米を炊飯器で多めに炊き
小分けにして冷凍室に入れました。
これはいつものことです。

翌23日の夕食後、
数日前に買ったチョコモナカジャンボを半分食べようと
冷凍室から取り出し、割ってみると
中に入っている板チョコレートには硬さがあったのですが
周りのアイスが若干ゆるくなっていました。
「あれ?冷凍室の引き出し、ちゃんと閉まってなかったのかな?」
と思いつつ、残りの半分を冷凍室に戻しました。

さらにその翌日、24日の昼食後、
残ったチョコモナカジャンボを
冷凍室から取り出してみると
持った感触がなんとなく柔らかい。
「ん?」と思いつつ一口食べてみると
もはやアイスのそれではなく
ソフトクリームとやわらか目の板チョコ。
「これは、も、もしや・・」と少々あせりつつ
冷凍室に入っているその他の食材を確認すると
全解凍とまではいかないものの
みんな、なんとなく表面に汗をかいた状態でした。

「あぁ、ついにこの日が来たか」と思う反面
長く使ってきたNational冷蔵庫との別れ
という現実を直視できず
「ウソであって欲しい」と思いながら
今度は冷蔵室を開けてみると
本来なら感じることのないような
ぬるめの空気が流れてきました。
「この状態は一体、いつから・・。
このまま、さらにもう一日過ごすのはまずい。」

と、いうのもこの時、冷凍室には主人が自腹で購入し
しかも、普段使いしないような食材が多く入っていました。
例えば、
お正月が過ぎて安くなったところをたまたま発見し購入した「カニ」
それから、スーパーの特売日に西京漬け用として購入した「銀鱈」
あと、恐らく単価が一番高い「自家製イクラの醬油漬け」
そして、夏場に房で大量購入し茹でてばらした「トウモロコシ」
その他、アイスノン、鶏むね肉、冷凍うどん、海鮮ミックスなどなど・・。

一方、冷蔵室には
買ったばかりの牛乳とチーズ、その他調味料色々と、
ポン酢、卵、ヨーグルトなどなど。
若干ぬるめの場所に放置しても
なんとか大丈夫であろう代物ばかりで
その上、かなりのスペースがあります。
ちょっとバタバタしていて
いつもなら、まとめ買いする週末に買い物へ行っておらず
冷蔵庫が満室状態でないことは不幸中の幸いでした。

夕方、主人の帰宅を待ち「冷蔵庫が動いていない」と伝えると
自腹で購入したカニと銀鱈とイクラとトウモロコシが
心配になったのか「すぐに冷蔵庫を買いに行こう」と一言。
翌日買いに行くつもりにしていたので
急ではあったのですが「まぁ、いいか」と思い
車で家電量販店YDへ向かいました。

まん延防止の影響と平日の夕方ということもあり
YDの白物家電フロアは閑散としていました。
エスカレーターを下りてすぐに掃除機が沢山並べられ
その場でお試しできるようになっています。
丁度、数カ月前にここでいくつも掃除機を稼働させて
使い勝手を比べ、ネットで価格も調べ
結局、日立の掃除機を買ったなぁ・・と思いつつ
お客のいない掃除機コーナーを通り過ぎ
冷蔵庫コーナーに向かいました。

元々、そんなに沢山の機能を冷蔵庫には求めていなくて
メーカー等のこだわりもありません。
ただ、一つ「野菜室が真ん中にあること」
これだけは譲れない条件でした。

野菜室が真ん中で今と同じ位の容量の冷蔵庫を探し
コーナーの端から端までちょっと速足で品定めしていると
「何かお探しですか?」と
冷蔵庫担当のような方が声を掛けてくれました。
身長が私(160センチ)より少し高い位で
短髪であっても分かる程の直毛が印象的な
メガネをかけた真面目そうな男性でした。

「野菜室が真ん中にある冷蔵庫を探してて、
容量は500Lなくてもよくて・・」
「それでしたら、こちらの東芝かパナソニックになりますね」
と、左側に2台並んでいる冷蔵庫を指さしました。
「そうなんですか・・」
目の前には日立の冷蔵庫があり、なんとなく扉を開けてみると
「日立は野菜室が下なんですよー」
と教えてくれました。
その時、冷蔵庫担当さんの首に掛かっているストラップに
HITACHIと書いてあるのが見えました。
「あ、日立の方なんですね。日本製なので日立の冷蔵庫、買いたいですが
野菜室は真ん中が良くて・・」
「あ、いいんですよ。ただ、日立は野菜を長持ちするようにしていて、
こちらで実演していまして・・」
と言いながら、HITACHIさんは目の前の冷蔵庫から2台隣の
大きめの日立の冷蔵庫の前に立ち、野菜室を開けました。

「こちらが12月3日に入れたブロッコリー。
で、その隣が1月3日に入れたチンゲン菜」
いきなり紹介されたブロッコリーとチンゲン菜にしてみれば
自宅でゴロゴロとリラックスしていたところを
急に起こされたと言っても過言ではないでしょう。
両方ともちょっとしなっとしていて
通常の野菜室で1週間保存したのかな、という様子でした。

確かに12月に冷蔵庫に入れたブロッコリーが
ちょっとしなっとしているとはいえ、
使えそうな鮮度で置いてあるのはすごいのかもしれない。
でも、でも、何故だかちょっとピンとこない。
同じ日付で別の冷蔵庫で保存したブロッコリーがないと、
そう、直接的に比較できるものがないと、「おぉぉー」とならない。
とはいえ、丁寧に説明しようとしてくれているHITACHIさんの手前、
なんかコメントしないと・・と、思い
「そうなんですか、すごいですね。」

それに気を良くした(?)のか、さらに説明が続きました。
今度は、冷蔵室の扉を開け
「これが8月10日に入れたマシュマロ」
と言いながら、お皿一杯に盛ってある白いマシュマロを取り出しました。
まさかのマシュマロ出現で
「え、そうなんですねーー」と言うのが精一杯。

ちょっと皆さんにもお伺いしたいのですが
マシュマロって、そんな簡単に腐るものでもないですよね?
8月に封を開けたマシュマロと言われて
喜んで食べることは無いにしても
第一、マシュマロってどの程度で傷むものなの??
ちょっとピンと来ず、
えっと、これは、もしかして、HITACHIさん流のネタ???
笑うところ????

頭の中に沢山「?」が出現し、何かもやもやしたものを抱えたまま
「野菜室が真ん中だったら買うんですけどねーー」
と、言いながら東芝とパナソニックの冷蔵庫の前へ戻りました。
その様子を見たHITACHIさんは
「在庫を確認しましょうか」と言ってくれました。
配達日のことも考えないといけないから、確かに、
在庫があるかどうかも選ぶにあたって重要事項でした。
「あ、お願いします」と返答すると
HITACHIさんは手慣れた様子でスマホでバーコードを取り込み
「確認してきますね」
と言って小走りにその場を去りました。

数分後、HITACHIさんが戻ってきて、東芝の冷蔵庫なら在庫があり
最短で明後日配達できると話してくれました。
「じゃ、それでお願いします」
と即決し、手続きと会計を済ませ無事に帰路につきました。
HITACHIさん色々とありがとう。

自宅に戻る道すがら、ロックアイスをスーパーで購入し
帰宅してすぐ、冷凍室にある食品の延命措置に取り掛かりました。
食品たちは相変わらず汗をかいた状態のまま
通電しているのかどうか分からない冷凍室に入れられています。
自宅にあった大きなプラスチック製の箱に
ロックアイスを袋のまま敷き詰め、
その上にビニール袋に包んだ食材を配置。
それから冷蔵室にあるものは布製のアイスクーラーに詰め込み
まだ硬いままだった保冷剤を一緒に入れ保冷。
とにかく明日一日、無事に乗り越えてくれと願いを込め
できるだけの措置を施しました。

YD来店から2日後、
予定通り東芝の冷蔵庫が届き
人間味のあるNational冷蔵庫には「お疲れさま」と声を掛けました。
簡易的な場所に置かれていた食材たちは無事に
新しい適切な場所へ引っ越ししました。

食品ロスを発生させることもなく
この事態を乗り越えることができて本当に良かったです。
あと、冬場で良かった。
夏だったら、カニも銀鱈もイクラもトウモロコシも
5ヵ月前に封を開けたマシュマロを食べるより
躊躇する事態になっていたでしょう。

最新式の冷蔵庫は
スマホと連動したり、献立を提案してくれたりと
冷蔵庫の枠を超えた進化を遂げています。
半導体不足が叫ばれる昨今、
冷蔵庫の買い替え予定のある方は
現冷蔵庫が壊れてしまう前に
情報収集と品定めをして購入されることをお勧めします。

今回は容量500L以下で野菜室真ん中の冷蔵庫を探し、購入しました。
実は日立の冷蔵庫で
冷凍室と野菜室の位置設定を
自分でできるようになっている
かなりの優れものの商品が存在することを
最近、ホームページで発見しました。
ただ、容量が500Ⅼ以上とうちには少々大き目でした。

そういえば、HITACHIさんは会計が終わってから、さらっと
「30万前後の商品なら日立も野菜室真ん中の製品があるんですがね・・」
と言っていたことを思い出しました。
別れ際にちょっと印象を残すなんて、イケメンのような手口です。
Nationalも好きでしたが、HITACHIさんはとてもいい人でした。