2006年1月下旬、その日、私は新潟の能楽堂で
演奏会を控えていた。
その楽屋で、プロデューサーから渡された2枚のFAX。
長岡成貢さんからのお手紙であった。
プロデューサーの知人で伊勢出身の女性は、
年末に同郷伊勢出身の音楽プロデューサーである
成貢さんに、私のCDと資料を、
渡してくれていたのである。
音楽への熱い想いが込められたお手紙に、
ぼくは驚きと同時にその熱い想いに共感し、
一気に気持ちが高揚したのを憶えている。
お陰様でその日の能楽堂のコンサートも、大盛況だった。
音楽業界の第一線で活躍されている成貢さんが、
新潟の見ず知らずの三味線演奏家小林史佳に送ってくれた
お手紙は、今でも私の宝物となっている。
それから、7年という月日が過ぎた。
その間、ゆっくりと音楽について語らい、交流を深めてきた。
そして、念願の夢が今現実となった。
史佳自身初となるフルオリジナルアルバムは、
成貢さんとかけがえのない時間を積み重ねてきた結晶なのだ。
三味線という音楽を、いかに身近な音楽にするかが
最大のテーマであった。その成貢さんの鮮やかなアレンジ。
西洋楽器などとの見事な融合。独自の音色のあまり、
時に主張が強くなりすぎる三味線が、
心地よいサウンドとなり、心に響く。
2011年12月には、パリ・ルーブル美術館にて、
日本人初として三味線演奏をする機会に恵まれた。
宇宙の花と、桃花鳥を世界初演することができ、
また成貢さんと初めて同じステージに立つことができ、
感無量であった。現地の人から「ブラボー」の声が上がった。
あのパリ公演後の夜の語らいも忘れられない財産となっている。
このアルバムは、新しい挑戦の始まりにすぎない。
音楽が人と人をつなげていく。
音楽を通して素晴らしい出会いがある。
それこそが、かけがえのない宝物だと強く思う。
このアルバムには、沢山の人の熱い想いが
込められています!!!
本当に、ありがとう。
ありがとう、というコトバでは足りないけど、
今は、ただそれだけ。
宇宙と大地の詩
一人でも多くの人に届きますように、、、