みんながあきらめかけてざわつき始めたころ、まりこちゃんはとうとう、
「。。。。。はい」
と言ったのでした。
みんなの視線がまりこちゃんに集まります。
でも先生は満足しませんでした。
「聞こえない」
「○○まりこさん」
「。。。。。はい」
「聞こえなーい。○○まりこさん!」
「はい!」
教室中が歓喜(驚き?)の拍手に包まれたのを覚えています。
まりこちゃんはなぜ声を出さなかったのでしょうか。
その後、朝の返事はするようになったものの、結局中学を卒業するまでそれ以外はとくに何も変わらなかったと思います。
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一度小学校の友達何人かで、お休みしたまりこちゃんの家を訪問したことがあります。
昔は紙のお便りみたいなのがあって、お休みした友達に持っていってあげる習慣があったのです。
そこには農家の庭で、妹たちと元気よく楽しそうに縄跳びしているまりこちゃんがいました。
わたしたちも驚きましたが、まりこちゃんも驚きました。
わたしたちが不意にやってきたのを確認するやいなや、今まで見たこともない素早さで家の中に入って行ったのでした。
あの光景は○十年たった今でも鮮明に思い出せます。
今はどんな大人になっているのでしょう。
まりこちゃん。
