おはようございます。
FPコクアです。
久しぶりに書評を書きます。(1カ月以上前に読んだ本ですが)
講談社 2012年12月 1,680円
著者の浜田宏一さんは、長らくアメリカで活躍された超一流の経済学者です。
そして、安倍政権の内閣参与でもあります。
その著者がこれまでの日銀の金融政策の失敗と次の日銀総裁人事にまで切り込んでいます。(もう決まっていますが)
日銀は戦後のハイパーインフレのトラウマからインフレ=悪という先入観を持っているようです。
しかし、実際のところはデフレ=悪なのです。(ここは私の私見です)
デフレがなぜ悪いかというと、経済が成長しないからです。
1 景気が悪くなる
2 モノが売れなくなる
3 値段を下げる
4 企業の儲けが減る
5 給料が減る(失業者が増える)
6 家計が苦しくなる
7 商品を買わない
8 景気が悪くなる
デフレになると、ドレミファソラシドではありませんが、1から7をぐるぐると繰り返していきます。
これをデフレスパイラルと言いますが、日本は約20年これを繰り返してきました。
これが失われた20年です。
経済政策でもニッポンの常識は世界の非常識を地で行ってます。
この本にはすぐにできる景気回復策が書かれています。
そして実際その方向に行きつつあるようです。(まだ断定はできませんが)
個人的に面白かったのは、著者が非常に辛口なトークで批判するその論調です。(あくまで考え方の批判です。人間性の批判は一切しておりません。浜田氏の名誉のために申し添えておきます)
その対象は、前日銀総裁の白川氏に始まり、民主党の政治家や以前このブログの書評でも取り上げた田村耕太郎氏や池上彰氏にも及んでいます。
批判というのは世界ではこのように行われるという参考になると思います。
正しいことは正しいと認めつつ、間違っていると思うところはそのようにはっきり指摘する。
これがこの本のスタンスです。(冷静に考えて、普通その主張のすべてが間違っている人間なんて存在しません)
面白いので是非ご一読を。