● これから投資を始めたい!バランス型ファンドについて、どう思いますか?
こんにちは、木村久美です。運用初心者の方に、人気を集めているファンドがあります。
バランス型ファンド、というものです。
資産運用のキホンは、分散投資です。
国内や海外の、株や債券にわけて投資をすることで、リスクの分散効果が、高まってくれます。
バランス型は、あらかじめ、株や債券などが、セット販売されています。
この1本で、気軽に、分散投資ができると、人気があるわけです。^^
しかし、わたしは、バランス型ファンドはおすすめしていません。
理由は、2つあります。
ひとつめは、自由にカスタマイズできないことです。
株はハイリスクハイリターン、債券はローリスクローリターン、の性質です。
一般的に、受け取りたい時期にあわせて、債券の比率を、少しずつ増やしたほうが良いと、いわれています。
もし、株の比率が高いまま、運用をつづけていたら、どういうことが考えられるでしょうか。
受け取る直前に、リーマンショックのようなことが起きてしまったら?
資産が大きく減ってしまう可能性があるのです。
ところが、バランス型ファンドの場合は、比率を自由にかえることができません。
債券の比率を上げようと思ったら、商品を売却して、新たに買い直さなければならないわけです。
株や債券、それぞれでファンドを買っていれば、比率の変更は、自由自在です。^^
ふたつめは、知らずに、ハイリスクな運用をしていることがあるということです。
たとえば、人気商品のひとつに、
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」
があります。
なにに投資をしているのか、中身をチェックしてみましょう。
https://emaxis.jp/pdf/koumokuromi/252760/252760_20200723.pdf
株や債券のほかに、新興国やリートが、はいっています。
新興国というのは、ブラジル、ロシア、インド、中国など、これからの成長が期待できる国のことです。
リートは、不動産投資信託のことです。
この2つは、ハイリターンが期待できます。
一方で、相場の変動の影響を受けやすく、想定以上のリスクとなる可能性があるのです。
ただ楽チンだから、という理由で買うと、後々困惑してしまうこともあるということです。
複数の資産に投資をすれば、たしかに、分散効果は、高まります。
でも、そんなにたくさん分散しなくても、大丈夫ですよ。
着実な資産形成は、4本のファンドで、充分です。^^