息子は私のことを「ママ」

亡くなった父親のことを「パパ」

と呼んでいた。

 

実際には、

前夫が亡くなったときは

息子はまだハイハイの頃で

パパに直接、「パパ」と

呼んだことはなかった。

 

けど私は、

「パパにチーンしようね」

「パパにおやすみしようね」

 

とパパの遺影があるお仏壇に向かって、

息子に父親の存在を教えていた。

 

 

再婚後、

夫(継父)のことを息子に何と

呼ばせようかということが

話題にあがった。

 

彼は何でもいいよと

言っていたけど

 

私が

「お父さん」にしよう

と言い出した。

 

そして、息子には徐々に

 

「『おじちゃん』のことを

『お父さん』って呼ぼうね」

 

と教え始めた。

 

同時に

「もうパパのチーンは

しなくていいんだよ」と

 

息子の前でパパの話をすることを

止めてしまった。

(参照記事→死別で再婚、お仏壇はどうする?

 

 

息子は

そう抵抗することなく

(恐らく年齢的にそこまでわからなかったのか?)

今の夫のことを「お父さん」と

呼ぶようになった。

 

「お父さん、遊ぼう!」

「お父さん、見て~!」

 

息子に「お父さん」と呼ばれる夫も

まんざらでもなさそうだった。

 

私が「ママ」で

彼が「お父さん」と

バランスが悪いけど

 

息子が彼のことを

「お父さん」と呼ぶ声が

とても心地よく、嬉しかった。

 

そして、私は

息子にとっての「パパ」は

「お父さん」に変わったんだ!

 

と自分勝手な解釈をしていた。