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お題「短国久々のプラスとな/また憶測記事ですな/FEDの正常化ツールテスト状況を12月議事要旨から鑑賞」

ふーん。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150213/k10015424161000.html
維新 歳費自主返納認める法案を提出へ
2月13日 4時17分

 『江田代表はNHKの取材に対し、「法案に賛成するかどうかで、どの党が身を切る改革に前向きかどうかが浮き彫りになる」と述べました。』(上記URLより)

えーっと、法案をわざわざ出さなくても政党交付金の受取団体の登録だったら代々木の人たちが拒否してますからすべての政党に受取団体の登録を辞退するように提唱した方が早いんじゃないですかねえ。まずは江田さんのところからどうぞ(ニヤニヤ)。


○短国3M入札が久々のプラスになりましたよ!!!

さあ久々のプラスですよ!
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20150212.htm

(3)募入最低価格 99円99銭9厘5毛(募入最高利回り)(0.0020%)
 (4)募入最低価格における案分比率 12.8163%
 (5)募入平均価格 100円00銭0厘1毛(募入平均利回り)(-0.0004%)

・・・・・・・・・(;∀;)イイハナシダナー

ということで平均はオーバーパーでしたが足切はプラス金利まで戻りまして、何か月ぶりかよとか思ったのですが、よく考えたら10月追加緩和の直後にMB拡大に対して短国買入に掛かるストレスを軽減するというのが出て、一瞬金利が上昇したというのがあるので、3か月ぶりというお話(つまりその間に3M短国が綺麗に1回転している)であります。

ただまあ11月の頭の金利プラス化も一瞬で、その後日銀短国買入が全然減らないどころか無慈悲買入ををして金利がまたマイナスになるという追加緩和の時の説明は何だったのかという動きやら、中曽副総裁の講演での「マイナス金利は政策効果(キリッ)」ってのがあって短国金利形成マイナス長期化待ったなしとなって、その後短国マイナスの長期化が利付債にも波及となって色々と騒ぎになったのですけれども、さらに申し上げるとその前に9月に期末要因と短国買入の打ち方のコラボでマイナス金利になったのが10月の頭に一旦緩和された筈なのにその直後に過去最大の短国買入をやっていきなりマイナスに突入した、という事案がありまして、そう考えますとまあ短国やっている人の気分的な点からしたら半年近く短国マイナス金利で青息吐息状態だったという状況でしたな。

でまあ昨年9月とかその後の10月の推移とかでは確かに玉が枯渇していたのでそらまあマイナスになるのも仕方ない(日銀の買入残高が大きい)面はあったにせよ、特に12月以降とかの動きですとGCレートや現先レートは下がらない中で短国の気配(とか引け値とか売参)だけは何故か不思議に値持ちする、という何だかなあという動きになっていた訳でして、違和感のある価格形成が続いておりましたな。

 一方で昨日は足切がプラス利回りに流れてセカンダリーでもプラス利回りで取引されていたようで(なおBBの引けが0.1bpで売参は0.0bpですが)、プラス利回りになればそらまあ普通の運用として買える投資家が出てきますので、マイナス金利の時と違って新発段階で投資家にそれなりに玉が嵌る訳で、短国の金利はプラスになる一方で新発の業者の在庫は軽めになっているので短国発行日スタートになるけどGCレポや現先のレートは低下気味という流れになっておりますが、こちらの方がどう見ても自然な価格形成だわというお話。

まあ何ですな、今の状況から考えると短国買入が3月になるとかなりフローベースが減る(一方で期末要因のニーズについては高まるから短国買入が減っても需給はそこまでコケないと思うけど、期末だけ現先ニーズとかその手の可能性もありますからね)のが読めるから在庫を軽くしておきたいという事で金利がプラスになったという事でしょうけれども、ついでに言えば短国入札で買ってマイナス金利維持して成行買いの日銀買入に打ち込んでウマー的な動きも短国買入のフローが減れば意味がなくなるので、というようなサムシングもあるんでしょうな。そういやうっかりしていましたが先週末のヴェリタスでは1面に堂々と「縮む日銀トレード」という見出しがありまして大変に味わいの深いものを感じましたですよ。


・・・・・・・とは言いましても、在庫が捌ければ日銀短国買入に入れる玉も減る訳でして、そうなるとレートもタイトになる可能性があり、そこでやっぱり玉がないジャン的な事になればマイナス金利ヒャッハーとなるというのは今後も発生するでしょとは思いますけれども、日銀短国買入をバックにした需要(というのか?)でマイナス金利を維持する的な動きが駆逐されますと市場の価格形成がより健全なものに近づくでしょとは思うのでありますが、そういう点でも本日の短国買入から来週の入札(なお1年ものがあるのが味わい深い)、短国買入という一連の流れを確認しないとまだまだ安心はできませんなという所ではあります。


○毎度の憶測記事キタコレ

憶測飛ばし記事はかつてはロイターの専売特許でしたが最近はブルームバーグが得意としておりますようで。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NJN6936TTDS601.html
日銀の追加緩和は逆効果、10月緩和は消費者マインドに悪影響
 更新日時: 2015/02/12 19:25 JST

『(ブルームバーグ):現時点で一段の追加緩和を行うことは日本経済にとってむしろ逆効果になるとの見方が日本銀行内で浮上している。関係者への取材によると、足元で輸出と生産が持ち直しており、原油価格の下落、消費増税の先送り、政府の経済対策などにより、日銀は景気の先行きに自信を深めている。そうした中、原油安により消費者物価だけはさえない動きとなる可能性が高いが、日銀内では、ここで追加緩和を行えば、さらなる円安を引き起こし、回復しつつある消費マインドに水を差すなど悪影響の方が大きい、との声が上がり始めている。日銀幹部の一部で、為替相場に対する考え方に変化が生じている可能性もある。』(上記URLより)

・・・・・・・・ってもともと10月緩和には反対が4票入っていたのですから10月緩和に加えて更に緩和とか言ったらそら反対が出るでしょうし、経済情勢に関する見方が強くなっているのは12月の決定会合議事要旨や1月の声明文および月報、黒田総裁の会見などからも明らかでして、これただの記者の観測記事じゃねえかよと思うのですが、なんか為替が飛んでいましてこれはまた例のアレかと思ったら、英文ヘッドラインがまたまた「BOJ said~」というのになっておりましてまた例のアレかよという所で。

これ日本語の方はともかくとして、英文ヘッドラインがヘッドライン詐欺じゃねえかというところでして、こういうお馬鹿なヘッドラインというか注目浴びて商売ヒャッハー的なベンダーの姿勢というのはちょっと酷いんじゃないのと思うのですよねえ。


まあ何ですな、この憶測記事の出し方には相変わらずどうなのよとは思いますが、内容的には別に新しい話ではないですし、そもそも政府与党の方からも過度の円安必要なしとか追加緩和必要なし的な発信が出ていたりしますし、原油価格絶賛下落を受けて「2年で2%」の2年の方はすっかり達成期限を誤魔化す方向に走っている訳で、10月追加緩和時に見せた「2年という時期に拘っているから追加緩和」的な説明が1月会合での総裁会見からすっかり消えてしまっている、などという事を考えますと、今の日銀の説明ロジックから普通に論理的に考えれば「賃金動向と原油価格下落の経済に対する好影響が確認されるまでは次の政策判断は保留する」という結論になるはずで、そういう意味では憶測記事ではありますが言っている話の基本線がそこまで変な訳ではない。

ただし妙に追加緩和のデメリットを強調しているのでその点はちょっとフカシが入っているだろとは思うのですが、まあそこは差し引いて考えましても、相変わらず追加緩和待ったなし的な期待が特に海外投資家などでは多いようで、マネタリーベース目標の量的緩和とマイナス金利政策は親和性が悪いというのも良く分からん連中が欧州マイナス金利で通貨戦争だから日本もマイナス金利みたいな話を相変わらず行っている(金利政策から量的緩和に移行したのにマイナスの預金ファシリティを維持するという実務的にオッペケペーな施策をしているECBのバカスケが混乱を招く元凶なのだが)ようですので、そういう向きからするとガックリという所で為替が飛んだんでしょうなあとは思いますが、国内債券の人たち的には今更言われんでも分かっとるわ的なお話ではあると思います。



○すっかりネタにするのを忘れていた12月FOMC議事要旨(すいません)

http://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomcminutes20141217.htm
http://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcminutes20141217.pdf

でまあ本日は出口政策におけるオペレーションの各種テスト状況に関する部分が非常に興味深い(マニア的に)ので鑑賞の巻でありまする。

 『Developments in Financial Markets and the Federal Reserve's Balance Sheet』という小見出しのところが最初にありましてここが中々。

 『In a joint session of the Federal Open Market Committee (FOMC) and the Board of Governors of the Federal Reserve System, the manager of the System Open Market Account (SOMA) reported on developments in domestic and foreign financial markets as well as System open market operations conducted during the period since the Committee met on October 28-29, 2014.』

ということでここはまあいつものマクラ文言。

 『In addition, the manager reviewed the implications of recent foreign central bank policy actions for the international portion of the SOMA portfolio.』

これはほほーという所ですが、海外中銀が色々とやったのでその影響がFEDのバランスシートにどういう影響を与えたかという話があったという記載はありますが、これはまあ今回が特殊なのではなくて毎回そうなのですが「説明がありました」で済ませているのがFOMC議事要旨の仕様でして、相当何か伝えたいことが無ければこの調子で流されますので、逆にここに何か書いてあるとちょっとオッとなるのですな、うんうん。

 『The manager also provided an update on staff work related to potential arrangements that would allow depository institutions to pledge funds held in a segregated account at the Federal Reserve as collateral in borrowing transactions with private creditors and which could potentially provide an additional supplementary tool during policy normalization.』

 次に出てきたのはしばらく前に出ていた「預金金融機関が保有する準備預金に対して分離勘定を設けて、その分離勘定部分をコラテラルの担保として使えるようにする(ことによって預金金融機関の担保余力を拡大して非当座先の資金を吸収する余力を増やして超過準備の非不胎化に資するということでしょうな)」という施策に関する検討状況。

 『After further review, staff analysis suggested that such accounts involved a number of operational, regulatory, and policy issues.』

 本件に関しては制度上もオペレーション上も色々とネックがありますよと。

 『These issues raised questions about these accounts' possible effectiveness that would be difficult to resolve in a timely fashion. It was therefore decided that further work to implement such accounts would be shelved for now.』

そんな訳でこの構想はいったんお蔵入りとなりましたとのこと。


 『The deputy manager followed with a discussion of the outcomes of recent tests of supplementary normalization tools, namely the Term Deposit Facility (TDF) and term and overnight reverse repurchase agreements (term RRPs and ON RRPs, respectively).』

 続きましての話はターム預金ファシリティと翌日物およびターム物のレポファシリティについてのテスト状況ですな。

 『Regarding the TDF testing, the introduction of an early withdrawal option led to significant increases in the number of participating depository institutions and in take-up relative to earlier operations without this feature. As expected, both participation and take-up in the operations continued to be sensitive to the offering rate and maximum individual award amount.』

ターム預金ファシリティに早期引出可能オプションを設けたら利用が増えて、資金吸収が増える結果になりましたとな。あと応札状況は金利と期間を変えるとそれに応じて変化すると。

 『The Open Market Desk successfully conducted the first two of four preannounced term RRP operations extending across the end of the year to help address expected downward pressures on short-term rates. Commentary from market participants suggested that these operations may help alleviate some of the volatility in short-term rates that would otherwise be expected around the year-end.』

 年末越えのターム物レポファシリティを実施すると年末越え金利のボラが下がりますというお話。

 『Regarding the ON RRP testing--during which the offered rate was varied between 3 and 10 basis points--increases in offered rates appeared to put some upward pressure on unsecured money market rates, as anticipated, and the offered rate continued to provide a soft floor for secured rates. Changes in the spread between the rate paid on reserves and the ON RRP offered rate did not appear to affect the volume of activity in the federal funds market.』

 翌日物レポファシリティに関してですが、この金利を上げると無担保取引の市場金利に幾分かの上昇圧力をかけ、この金利水準は担保付市場取引のソフトなフロア金利としての機能も果たしていて、今のところはこの金利を上げた(上げたといっても付利金利+10bpまでしかやっていませんが)場合でもFF市場の取引ボリューム自体に大きな変化が起きるという事はない(=市場機能を大きく阻害している訳ではない)というお話。

 『While the tests of ON RRPs had been informative, the staff suggested that additional testing could further improve understanding of how this supplementary tool could be used to achieve greater control of the federal funds rate during policy normalization.』

というような有益な情報は得られましたが、今後も色々とテストを行い政策正常化に向けての準備を行い短期金利の円滑な誘導を行いたいというお話で、まあ今までが雑だったというのはありますが、ずいぶんとまあこれは丁寧ですねという所でありますが、こういうのって結局のところオペレーション専門スタッフを張ってやっていかないと難しい話なのですよね・・・・・・・・・

『Accordingly, participants discussed a draft resolution to extend the Desk's authority to conduct the ON RRP exercise for 12 months beyond the expiration of the current authorization on January 30, 2015. It was noted that a one-year extension to what had been a one-year testing program was a practical step and signaled nothing about either the timing of the start of policy normalization or how long an ON RRP facility might be needed.』

ということで各種テストについての実施時期をもう1年延長とのことですが、延長している間に正常化の方が先に来るのではないでしょうか、と思ったら「1年延長するから1年間正常化を行わないというようなインプリケーションはありません」とありますな(^^)。

 『Following the discussion of the extension of ON RRP test operations, the Committee unanimously approved the following resolution: 』

 以下はNY連銀に向けたインストラクションですがたまには引用してみますがコメントは簡単に(汗)。

 『"The Federal Open Market Committee (FOMC) authorizes the Federal Reserve Bank of New York to conduct a series of overnight reverse repurchase operations involving U.S. government securities for the purpose of further assessing the appropriate structure of such operations in supporting the implementation of monetary policy during normalization.』

ここまでがある意味マクラ。

 『The reverse repurchase operations authorized by this resolution shall be (i) conducted at an offering rate that may vary from zero to five basis points; (ii) for an overnight term or such longer term as is warranted to accommodate weekend, holiday, and similar trading conventions; (iii) subject to a per-counterparty limit of up to $30 billion per day; (iv) subject to an overall size limit of up to $300 billion per day; and (v) awarded to all submitters (A) at the specified offering rate if the sum of the bids received is less than or equal to the overall size limit, or (B) at the stop-out rate, determined by evaluating bids in ascending order by submitted rate up to the point at which the total quantity of bids equals the overall size limit, with all bids below this rate awarded in full at the stop-out rate and all bids at the stop-out rate awarded on a pro rata basis, if the sum of the counterparty offers received is greater than the overall size limit.』

 RRPオペレーションの概要がここまで記載されていますよ。

 『The Chair must approve any change in the offering rate within the range specified in (i) and any changes to the per-counterparty and overall size limits subject to the limits specified in (iii) and (iv). The System Open Market Account manager will notify the FOMC in advance about any changes to the offering rate, per-counterparty limit, or overall size limit applied to operations.』

 取引の上記内容を変更する際はFOMC議長の承認が必要ですとな。

 『These operations shall be authorized for one additional year beyond the previously authorized end date--that is, through January 29, 2016." 』

で、このテストは1年間実施期限を延長します、ということで。