★7月期ドラマ:「ノーサイド・ゲーム」(池井戸潤原作、大泉洋)スタート。初回視聴率13%(微妙) | fpdの映画スクラップ貼(カフェルーム)

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7月期ドラマの「ノーサイド・ゲーム」がいよいよ始まった。
池井戸潤原作大泉洋主演で、日曜夜(21:00)のTBS日曜劇場ドラマ枠。
 
この時間帯は、これまで「半沢直樹」「ルーズベルト・ゲーム」「陸王」「下町ロケット」などの”池井戸潤枠”とも言うべきTBSのドル箱の時間帯。
 
内容で共通しているのは、勧善懲悪、痛快さ。
中小企業や弱い立場の人間が、巨大企業や強豪チームに挑むというもの。
 
「ルーズベルト・ゲーム」では、会社のお荷物とされた野球廃部の危機との戦い、「陸王」では、ランナーを支えるシューズメーカーのマラソンを巡る戦い、「下町ロケット」では、中小企業の特許をめぐって大企業と戦う話。
 
今回は、工場のラグビーチームの存亡をかけた戦いだ。
ラグビーは、一昨年”タックル問題”で話題になったものの、サッカー、野球と比較すると、今ひとつ人気がないスポーツ。企業内の主導権争いとともに、ラグビーが「ノーサイド・ゲーム」を通じて、ルールや、スポーツマン精神などで感動を呼ぶか。
 
第1話は、かつてテレビで一世を風靡した「青春とはなんだ」のようなスポコンの一面もあったところはややベタな印象だった。
 
主演は大泉洋だが、好き嫌いが分かれそう。
家人などは、大泉洋のアップの画面は耐えられないと早々と撤退(笑)。
いわゆるクールさはなく、”いなかっぺ”大将の垢抜けない印象。
だからこ大泉らしさ、その持ち味もあるのだが・・・笑。
 
・・・
トキワ自動車の経営戦略室次長として、エリート街道を進んできた君嶋隼人(大泉洋)。会社のある企業の買収案に関して「ダメなものはダメです」と常務の滝川桂一郎(上川隆也)に対して意見した君嶋。君嶋の意見通り、買収は見送られる滝川によって、府中工場に飛ばされることになった君嶋。
 
気分が乗らない中、総務部長として府中工場に行ってみると、大歓迎を受け驚く君嶋。しかも成績が低迷しているラグビー部「アストロズ」のゼネラルマネージャー(GM)を兼務することになた。
 
胴上げをされるなど、歓迎され妙な高揚感を感じた君嶋だったが、14億もの赤字を出しているアストロズに頭を悩ませる。ラグビーに魅力を感じず、むしろ嫌いなラグビー。予算案と監督の選出を任される中、予算を下げることを提案したため、反発する選手たちだったが・・・
 
そんなとき、突然息子の博人(市川右近)が「ラグビーをやりたい」と言い始め、驚いた君嶋は、アストロズの練習に参加した。社長の島本博(西郷輝彦)が練習に顔を出した
 
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社長から正直な意見が聞きたいと言われた君嶋は「アストロズに未来は無い、廃部が妥当である」と伝えるのだった...
 
・・・
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「君だけを」「星娘」「星のフラメンコ」「恋人をさがそう」などでヒットを飛ばした元祖・御三家の一人、西郷輝彦がしゃがれた声で社長を演じているのには驚いた。
 
舟木一夫、橋幸夫、西郷輝彦の御三家では、西郷のファンだった(ちなみに、熊本ミノルさんは、舟木一夫のコンサートにも駆けつける筋金入りの大ファン)。
 
ラグビー嫌いで出世こそ本分とサラリーマン根性丸出しに思えたの大泉洋が、本気でアストロズをリーグ優勝に導こうと選手たちの前で力説する瞬間は、選手ならずとも感動的なシーンだった。主人公・君嶋の妻役は、松たか子
 
初回は拡大して1時間半。他局の「あなたの番です」(第2章)は、強力バズーカ砲の「ノーサイドゲーム」との真っ向勝負を避けて、10:30スタートというのは正解だったかもしれない。日曜の夜は「ノーサイド・ゲーム」⇒「あなたの番です」とドラマ漬けとなりそうだ。
 
■追加:初回の平均視聴率は13・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
通常ドラマならこの数字は好発進だが、池井戸潤の看板としてはやや物足りない。