映画「禁断の惑星」(原題:Forbidden Planet、1956)SF映画の金字塔。 | fpdの映画スクラップ貼(カフェルーム)

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SF映画の金字塔と言われる禁断の惑星(原題:Forbidden Planet1956)を見た。今から60年以上も前に、人類が宇宙に飛び出し、別の惑星にも人類以上に進化した生物がいたなどをテーマにしているところが斬新。3D映像も登場する。
 
後に「裸の銃を持つ男」(1988)などで知られる若き日のレスリー・ニールセンが主役を演じている。共演は「わが谷は緑なりき」「ミニヴァー夫人」などのウォルター・ピジョン、「日本人の勲章」「暴力教室」などのアン・フランシスなど。
 
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宇宙移民がはじまった2200年代。アダムス機長(レスリー・ニールセン)が率いる宇宙船C-57-Dは、20年前に移住しその後連絡を絶った移民団の捜索のために、惑星第4アルテアへ着陸した。アルテア移民団の生き残りは、モービアス博士(ウォルター・ピジョン)と、アルテアで誕生した彼の娘であるアルティラ(アン・フランシス)の2と、モービアスが作り上げたロボット・ロビーだけだった。
 
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モービアス博士は捜索団に対して、当初は着陸を拒否してが、生命の保証はしないことを条件に、着陸を認めた。モービアスが言うには、アルテアにはかつて強大なクレール人が住み2万年以上前の全宇宙を支配し、アルテアを不可侵の星“禁断の惑星”としていた。調査団はその怒りにふれたことから、皆殺しにされた。しかし人類より数百万年も進化したクレール人は、精神内部の完成直前、一夜にして滅亡してしまった、と説明するのだった
 
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モービアス博士は一同をクレールの遺跡、原子物理研究所へ案内する。
アダムス機長は感嘆の末、その設備を地球に持ち帰りたいと申し出たが、モービアス博士は反対しアダムスらに、早く地球へ戻れという。そして移民団は正体不明の怪物に襲われて自分たち2名以外は死んでしまったという。

残ったモービアスは、クレール人の遺跡に残っていた巨大なエネルギーを生成する設備を分析・使用し、モービアス自身の能力を飛躍的に増進させていた。
 
ロビーもその結果できたものだった。さらにモービアス博士は、おそらくC-57-Dも怪物に襲われるだろうと予告し、一刻も早くこの星を離れるよう求める。
 
そしてモービアスの言葉通りにふたたび現れた怪物はC-57-Dを襲撃、乗組員を殺害し始めた。しかしアダムス機長は、アルティラと恋仲となったこともあり、即時の離陸を拒否。モービアス博士とアルティアを、あるいはせめてアルティラだけでも、地球に連れ帰ろうとする。
 
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いよいよ怪物の猛威が彼らに迫ったとき、クレール人の遺跡のエネルギーが最大出力に達していた事に気付いたアダムスは博士を問い詰める。そして彼は、怪物の正体が「イドの怪物」とでも呼ぶべき、モービアスの潜在意識、自我そのものだということを見破る。

移民団やC-57-Dの乗組員を襲った怪物も、実は遺跡の装置によって増幅され具現化したモービアス博士の潜在意識(憎しみ)のなせるわざであった。
 
そしてクレール人も、自分たちの潜在意識を制御しきれず、巨大なエネルギーでお互いに殺し合い、自滅したのだ。

怪物はアダムスや博士達に襲いかかる。博士はロビーに攻撃するよう命じるが、元が主人である怪物を撃つことが出来ない。自らの心の暗黒面を正視したモービアスは、怪物の前に立ち塞がる。
 
怪物は消滅したが、モービアス博士は瀕死の状態だった。
彼は遺跡の自爆装置を作動させ、アルテアもろとも滅びる道を選ぶ。
アダムス機長はアルティラとロビーを伴ってC-57-Dに戻り、アルテアが爆発する寸前に辛うじて惑星から脱出したのだった。
 
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2001年宇宙の旅」1968)の10年以上も前、「スターウォーズ」(1977)から20年も前に、SF映画の分野で、斬新なアイディアと高尚なプロットをもつ映画が制作されていたことに驚かされる。アン・フランシスのナイスバディもみどころ
 
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■「禁断の惑星」(原題: Forbidden Planet1956・米)
監督フレッド・マクロード・ウィルコックス
製作ニコラス・ネイファック
原案アーヴィング・ブロック、アレン・アドラー
脚本シリル・ヒューム
音楽ルイス&ベベ・バロン
撮影ジョージ・J・フォルシー
出演ウォルター・ピジョン、アン・フランシス、レスリー・ニールセン、ウォーレン・スティーヴンス、ジャック・ケリー、リチャード・アンダーソン、アール・ホリマン、ジョージ・ウォレス、ボブ・ディックス。