アフターコロナと先人の知恵 | 僕たちの未来はいま!

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先日、法人・個人事業主の顧問先様の財務相談において、こんなやりとりがありました。


「このコロナ禍、いつまで続くのかな? 国が時短営業の補償や給付金を払うと言っても、ずっと払い続ける訳にはいかないよね」


「負債を先送りする、という事ですかね」


「終息後、世の中がどうなるか」


「消費が増えて景気回復も予想されますね」

間違いないのは、アフターコロナで世の中が良くも悪くも変化するということ。

緊急支出したら引き締め、また放出。
無限に湧き出る源泉、あったら良いですが、取りすぎると水は枯れてしまうし、管理しないと長く持ちません。

「無尽蔵」という言葉をご存じでしょうか。

「いくら取ってもなくならないこと。また、そのさま。」という意味なのですが、本来は、無限の功徳を有することを、尽きることのない財宝を納める蔵に喩えた仏教用語とのこと、だそうです。

また、飢餓の貧民救済に充てたり、資金提供するために金銭を蓄えた「寺」の金融機関が生まれ、それの対価として「利息」を得て、寺の修復や檀家のために使われました。その金融機関を「無尽蔵」と呼ぶ人もいました。「寺子屋」という教育機関もそうですし、「寺」は祭りなどイベントの舞台にもなりました。

「お寺」とは、マネーバランスという「学習」「相談」「流通」の場だったのです。

私の住む福島県においても、会津若松市では「無尽」という集まりが今でも盛んに行われています。
参加した全会員が一定の金を拠出して資金を集め、その回の参加者のひとりがその全資金を受領することを繰り返します。お互いの信頼関係が無ければ成り立たないので、そこに入るのも審査(紹介など)が必要になったりします。

今まで我慢したからこそ、収束したら・・・旅行したい、家族で出かけたい。
支出管理するからこそ、その後は沢山お金を使いたいですよね。

災害や飢饉を乗り越えるため、どう次の一手を打つかが先人の知恵だったのです。