最近、地域でも職場でも「Z世代」という言葉を耳にすることが増えました。
1990年代後半〜2010年代前半に生まれた彼らは、いままさに社会へ飛び出し、教育・地域活動・金融リテラシーの現場でも中心的な存在になりつつあります。
そしてその後ろには、すでに次の世代──「α(アルファ)世代」が控えています。
生まれた時からタブレットやAIが当たり前の環境で育つ彼らは、「Z世代」以上にデジタルと共に生きる世代です。
こうした若い世代と向き合うとき、私が改めて大切だと感じるのが 「夢を語る時間」 です。

「Z世代」は、豊富な情報と多様な選択肢の中で育ってきた一方、将来の不確実性や社会課題の複雑さにも直面しています。
だからこそ彼らは、「自分は何を大切にしたいのか」「どんな未来をつくりたいのか」という“価値観の軸”を求めています。
その軸を育てるために必要なのが、誰かと夢を語り合う時間なのです。
一方、2010年代中盤〜2020年代生まれの「α世代」は、タブレットやAIが生活の前提として存在する時代に育っています。
「Z世代」よりさらにデジタルネイティブであり、情報との距離感や学び方もこれまでとは大きく変わっていくでしょう。
金融リテラシーというと、「お金の知識」「資産形成」「リスク管理」など技術的な話に偏りがちです。
しかし本来、金融とは “自分の人生をどうデザインするか” という夢の話と切り離せません。
夢があるから計画が生まれ、計画があるから行動が変わります。
「Z世代」に金融を伝えるとき、夢を語る時間をセットにすることが、これからの教育の鍵になると感じています。
AIは便利で、効率的で、正確です。
しかし、未来をつくるのはデータではなく、人の想いです。
「Z世代」も「α世代」も、AIを使いこなす力は自然と身につけていくでしょう。
だからこそ私たち大人が担うべき役割は、AIでは代わりにならない “夢の語り手” になることだと思います。
地域活動でも、学校でも、家庭でも、若い世代が自分の未来を語り始めるきっかけをつくることができます。
AIの時代だからこそ、人が語る夢にこそ価値がある──その思いを、これからも大切にしていきたいと感じています。

