子どもが生まれると、将来の進学費用が気になり始めます。
特に大学進学には少なくとも数百万円の費用がかかるため、早いうちから計画的な準備が求められます。
その中でよく候補にあがるのが「学資保険」です。

一方、最近では、
「利回りが低い」
「柔軟性がない」
といった声もあり、加入を迷う方が増えている人も多いようです。
果たして学資保険は今でも必要なのでしょうか?

 

学資保険とは?その仕組みと特徴

学資保険は、生命保険会社が販売する貯蓄型保険商品で、以下のような仕組みを持っています。

基本的な商品構造

学資保険は以下の特徴があります。
・契約者(親)が一定期間、毎月の保険料を支払う
・子どもの進学タイミング(例:中学・高校・大学)に合わせて祝い金や満期金を受け取る
・契約者が死亡・高度障害になった場合、それ以降の保険料は「払込免除」される
・満期時には設定額が受け取れる

返戻率とは?

学資保険選びで最も注目される指標が「返戻率(へんれいりつ)」でしょう。
これは、支払った保険料総額に対して、受け取れる給付金総額の割合を示します。

例えば、
・総支払額:180万円
・満期金+祝い金総額:195万円

この場合の返戻率は、108.3%となります。

最近の学資保険は、返戻率が105~110%の商品が主流となっているようです。
しかしこれでは、銀行預金よりは利回りが高いものの、つみたてNISAなどと比較すればインフレ(物価上昇)を加味した場合、悩ましいリターンとも言えます。

 

学資保険の主なメリット

確実に積み立てができる

預金とは違い、自動的に毎月の保険料が引き落とされるため「途中で使ってしまう」ことがありません。
引き落とし自体は保険でなくてもできますが、実は貯蓄するには一番有効な方法とも言えます。

保障付きの教育資金準備

万が一のときに保険料が免除され、予定通り教育資金を受け取れる設計は他の貯蓄にはない強みです。
これは、保険にしかない機能と言えます。

計画的に給付金を受け取れる

大学進学時にまとまった満期金が支払われるほか、高校入学時などに祝い金が出る設計もあります。

生命保険料控除の対象

年間最大4万円の控除が受けられるため、実質的に節税効果もあります。

 

注意点と他の選択肢

途中解約による元本割れリスク

保険は原則、満期まで継続してこそ意味があります。
途中で解約すると返戻率が大きく下がります。
この学資保険も、意図しない出費のために短期で解約すると、大幅な元本割れが起こる可能性があります。

インフレ対応が難しい

給付金額は契約時に固定されるため、物価上昇時には想定している教育費が賄えないことも予想されます。
つまり、インフレヘッジ機能が無いということです。

柔軟性に欠ける

急な生活の変化に対応しづらく、保険料の見直しや受け取り時期の変更が難しい場合があります。

そのため、最近ではつみたてNISAなどを併用する家庭も増えています。
こちらは運用次第で利回りは高くなる一方、元本保証はありません。
つまり、どちらにも一長一短があるということです。

 

結論:学資保険は「安心を買う」選択肢

学資保険は、預貯金以上、投資未満の「安心して積み立てたい」家庭にとって有効な選択肢と言えるかもしれません。
特に、「確実性」「保険による保障」「計画的な資金準備」を求める家庭にとっては、今なお価値のある商品といえるでしょう。

どの商品が最も自分の家庭に合っているかは、家計状況や教育方針、リスク許容度によって異なります。

 

子どもが生まれた=学資保険
 

という選択肢を取る前に、まずは家族で「どんな教育を目指すか」「いくら必要か」を明確にし、必要な金額と期間を逆算してから選ぶと失敗がありません。

いずれの方法にせよ、今のうちからしっかり備えて、お子さまの未来を安心で支えていきましょう。

 

FPドットコムでは、教育資金やリスクマネジメントを含めたライフプランを提案してくれる専門家をご紹介していますので、お気軽にお問い合わせください。

 

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