最近は資産形成のセミナーなどが、対面やオンラインで頻繁に開催されています。
保険会社や保険代理店が主宰する場合には、「保障と資産形成の両立」を強調して変額保険を提案してくる場合が多いですが、この方法は合理的ではありません。
このような相談をFPドットコムにもいくつかいただいていますので、プッシュが強い場合、どのように断ればいいのかをお話しします。

丁寧だけどはっきり断る

変額保険は保障と運用が一体化しています。一見合理的に見えそうですが、保険のコストが運用収益を圧迫するのは間違いないので、実は合理的とは言えません。
以下のようなことをしっかりと担当者に伝えることをお勧めします。

「保障と資産形成は分けて考えたいと思っていて、今回はNISAなどの制度を活用した方法で進めたいです。」

このように伝えることが大事です。

【比較】変額保険 vs NISAつみたて:どっちが資産形成向き?

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※ 成長投資枠では買い付け時に手数料がかかる場合もあります

この比較は、あくまで「資産形成」を主眼に置いているケースです。変額保険を否定するものではありません。
実際に、変額保険のタイプ(終身型・定期型・年金型など)によっては、非常に有効な活用方法もあります。

解説

資産形成の効率や透明性、柔軟性を重視するならNISA(投資信託)が有利

NISAは資産形成を後押しするために導入された国の制度です。投資枠に上限があるにしても、運用益が非課税であり、運用中のコストもかなり低く抑えられているため、資産形成を考える際には、まずNISAの活用を選択肢にすべきでしょう。

変額保険は運用商品の要素を含んだ保険

変額保険は保障と運用が一体のためコストが高く、途中で辞めにくいことがデメリットとなります。
各々のライフプランにもよりますが、保障が必要なら、掛け捨ての定期保険などとNISAの併用が合理的です。

まとめ

今は保険業界では、変額保険の戦国時代と言える状態になっています。
各保険会社が、さまざまな変額保険を開発し販売していますが、資産形成にはまずNISA、そして保障の部分を保険会社や保険代理店の人に相談することが、「おカネのムダ」をなくす近道です。

FPドットコムでは、キチンとライフプランを立てて、保障と資産形成を切り分けて提案してくれる専門家をご紹介しますので、お気軽にお問い合わせください。

 

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