FPが伝えたい、家計と安心の「再設計」タイミング
生命保険は、人生の安心材料の一つ。
でも、そのまま放置していませんか?
FPドットコムにお問い合わせをいただく中で、よくあるご相談が、
「保険は昔入ったままで、内容はよく覚えていない」
「何となく不安だからとにかく手厚く入っている」
というお声です。
でも実は、見直すことで家計が軽くなり、ライフプランにフィットした保障に整えることができるんです。
見直しのタイミングは?
次のようなライフイベントや節目が、保険を見直す良いタイミングです。
結婚・出産
独身時代の保険は、自分だけを守るものであることがほとんど。
家族が増えたら、「遺された家族が困らない金額の死亡保障」や医療費の備えを再確認しましょう。
住宅購入
住宅ローンとセットで加入する団体信用生命保険(団信)が、万一の際にローン返済をカバーしてくれます。
その分、既存の死亡保障を見直すことで、保険料が下がる可能性もあります。
子どもの進学や独立
教育費は子育ての終盤で急激に増加します。その分、親の責任が重くなり大きな保障が必要になります。
しかし、教育費の山場を越えたら、万一の保障金額を減らしても良いかもしれません。
過剰な保障を減らすことで、老後資金に回すお金を生み出せることもあります。
転職・退職
会社の福利厚生に変化が生じることもあるため、医療保障や収入保障の補完が必要か見極めるタイミングです。
更新型保険の更新時(例:10年ごと)
更新型の保険の特徴は、その期間内の保険料が比較的安くなっているケースが多いですが、更新時に保険料が大きく跳ね上がるケースが多いです。
そのため、更新を繰り返す場合と、同じような内容ならば新しく入り直した方が安くなる場合もあります。
長期で使える保険に乗り換えを検討する良い機会です。
実際の見直し事例
ケース①:死亡保障の最適化で年間6万円の節約に(50代・夫婦)
会社員のAさん(55歳)は、20年前に加入した死亡保障3,000万円の定期保険に加入していました。
お子様の大学卒業を機に、今後の家計を見直したところ、保障額を1,000万円に減額すると、保険料が月8,500円→3,500円に。
浮いたお金で、NISAをスタートしました。
ケース②:保険の「重複」に気づき、整理(30代・共働き夫婦)
共働きのBさん夫婦は、それぞれに医療保険、がん保険、収入保障保険に加入していました。
内容をチェックすると重複している保障があり、実質的に「無駄払い」のような部分があることが発覚。
削減後、月あたり約1万円の節約に成功し、教育資金の積立に回すことにしました。
このように、ライフプランに合わせて保険を見直すことで家計の無駄を省くこともでき、資産形成の原資とすることも可能です。
FPドットコムからのアドバイス
・「不安だからとにかく手厚く」より、「今の自分に本当に必要か?」という視点を大切に。
・「保険料=安心料」ではなく、「必要な保障に必要な額だけ払う」のが保険の本来のかたちであることを理解する。
・保険の見直しは、家計の固定費を減らすチャンス。節約効果も期待できます。
特に30代~50代の方は、仕事や家庭の変化が多く、保険が実情とズレていることも多いです。
「10年以上見直していない」
「内容をよく覚えていない」
そんな方は、今が見直しどきかもしれません。
まとめ:保険の見直しは「守りながら攻める」家計戦略
人生100年時代、保険も「入ったまま」ではなく、変化に応じて使いこなす時代です。
未来の不安に備えながら、今の生活も大切にする。
そのバランスを整えるために、定期的な見直しをおすすめします。
保険証券を一度取り出し、「この保障、本当に必要?」と見直すことから始めてみませんか?
FPドットコムでは、ライフプランに戻づいた保険の見直しのお手伝いもしています。
気になる方はお気軽にお問い合わせください。
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