看護師たちの転職体験 給料、待遇、休日、やりがいを求めて -4ページ目

看護師たちの転職体験 給料、待遇、休日、やりがいを求めて

看護師さんがいかに悪戦苦闘し、あるいは簡単に転職して、希望の待遇や給料、条件、やりがいのある仕事を得たかの記録です。個々人の色々な体験が皆様のお役に立てるように!

大学病院(脳神経外科)から個人病院(一般内科)へ転職。

脳神経外科で約10年勤務した後に就職したのは、小さな個人病院の一般内科でした。
転職のきっかけは、学びを深めたいというような、前向きなものではありませんでした。
当時30歳で、これからの人生に関して、漠然とした不安がありました。
環境を変えようと思い、北海道から上京し、この内科に就職したのです。

外科から内科への転職は、精神的にきついものがありました。
職場の雰囲気が外科とは全く違ったのです。
手術患者がいないため、何をしてよいか分からない状況でした。
さらに一般内科だったこともあり、心疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、
内分泌疾患、腎疾患などなど 様々な疾患に対応しなくてはならず、
過去に発症して今は落ち着いているという感覚の、いわゆる基礎疾患ではなく、
現に今進行中の様々な疾患に対応していくのです。

胃瘻のケアや下肢壊死のケア、大腸カメラの前処置、レスピレーターの管理、
ポートの管理、はたまた透析患者のシャント再建術の介助なども行いました。
2年間の経験でしたが、やはりここでの経験も今、役に立っていると思います。

内科の特徴からの悩みと違って、また別の悩みもありました。
病棟夜勤者が緊急外来患者の対応もしていました。
小児科の外来をしていた病院だったために、
朝方来院する確率が高い、小児の喘息発作の子供の対応もしていました。

病棟の朝は、モーニングケアの準備など忙しくなる時間帯です。
その時間帯の外来対応は厳しいものでした。
大学病院などは、急患の件数も多いため、救急外来専属夜勤者を配置しているのですが、
地域に密着型、いわゆるかかりつけの小さな病院では、
病棟・外来掛け持ち夜勤をしている所は多いと思います。
広く浅い知識になるかもしれませんが、
実際その処置を、したことがあるのか、ないのかというのは、全く違います。
経験がないということは、紙面上の想像でしかないのです。

2年間の内科経験は、その前の脳神経外科経験と同様に、
私の自信につながっています。

地域密着の内科ならではのエピソードがあります。
私は、患者さんと話をするのが好きでした。
暇になってくると、患者さんの所に逃げていたというのが正直な所ですが…。

私を大変慕ってくれる患者さんに出会いました。
上品な感じのおばあさまで、昔の話などを話してくれました。
勤務していた2年の間に結婚・妊娠し、退職したのですが、
退職間際、連絡先を聞かれました。
本当は、患者さんと個人的な関係を持つことに抵抗があったのですが、
退職するし、良いかな~と思い、連絡先を教えました。

出産後、その方から、私の子供に素敵なドレスが送られてきました。
今でももちろん大切に保管しています。
何度か、お電話でお話する関係が続きましたが、
それから数年して、御家族から亡くなったとの連絡がありました。
わざわざお知らせして頂き、そしてこんな私の関わりに感謝して頂き、
自分のしてきたことを振り返り、間違っていなかったのかなと実感しました。

地域密着型の小さな病院は、こんな素敵こともたくさんあります。
どの科どの場所でも、良い部分を見つけられたら、楽しく働けていけるんですね。