お久しぶりです!

修士2年のKEYです。

 

暑い夏がやってきました!お元気でお過ごしでしょうか。

夏と言えば、海水浴、花火大会、夏祭りなどイベントが盛りだくさんの季節です。

暑さが厳しい日が続きますが、皆さんが健康で楽しい夏を過ごせるよう願っています。

 

 

さて、今回は研究室の雑誌会で発表した論文について紹介します。

 

 

 

今回ご紹介するのは、『A Steric-Repulsion-Driven Clutch Stack of Triaryltriazines: Correlated Molecular Rotations and a Thermoresponsive Gearshift in the Crystalline Solid』というタイトルの論文です。

 

▪️論文のハイライト

外部刺激熱 (熱や光など) で性質を変える分子結晶は新たなスマート材料として注目され、

特に、分子回転が相互作用するもの (相互運動) は "分子ギア" として働く可能性があります。

 

本研究の最大の成果は、π共役系骨格と嵩高いスペーサー部位を精密に調整した分子デザインすることで、結晶構造中の回転部位が相互運動し、その回転モードを熱で可逆的に変換できるようにしたことです。

 

この分子相関運動とモードの可逆的な変化の実現は、固体中分子ギアシフトとして世界初の報告であり、新しい機能性材料の開発に向けた分子設計指針を提唱するものであります。

 

▪️個人的な感想

この論文を読んで、分子デザインの巧妙さに感嘆しました。複雑な超分子構造を実現するための官能基の構造や配置が非常に興味深く、今後の研究に大きな刺激を受けました。

 

以上、KEYの論文紹介でした。

最後までご覧いただきありがとうございました !