お久しぶりです! SHIです!!

猛暑は過ぎ去り、過ごしやすい季節となりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

過ごしやすいといっても、昼と夜の寒暖差に体調を崩される方もいらっしゃいますかね??

 

前回の登場からかなり月日が経ってしまいました。この期間の個人的なニュースでいうと、

不運な交通事故と避けては通れない車検で、車を3種類乗り変えたことですかね。

代車に代わった当初は、傷つける訳にはいかないと極力使用を控えるよう意気込んでましたが、結局1ヶ月で2000 km近く走ってしまってました。代車の車種は言えませんが、日産のMA○CHの運転なら任せてください!

 

本日10月20日 (金) に雑誌会を行ってまいりました。論文のタイトル等は画像の通りです。

 

本論文では、大きく「生物学における細胞膜は、なぜホモキラルな脂質が使われ、ラセミやアキラルな脂質は使用されないのか?」に対して、

両親媒性デンドリマーから成るベジクルを用いて説明しています。このデンドリマーを構成する親水性、疎水性部分を担うデンドロンの構造は同じですが、そのコアが異なります。ホモキラルやラセミ、アキラルなコアを持ったデンドリマーを作り分けることで、その凝集挙動の違いから、生物学におけるこれらの立体構造の偏りの解明を図っています。大きな物性の違いにはcryo-TEMと粗視化動的分子シミュレーションから実証しています。これらの結果、ホモキラルとアキラルなデンドリマーでは単層のベシクルを形成するのに対して、ラセミコアでは多層のベシクルを形成することが明らかとなりました。この単層のベシクルでは、シミュレーションから算出した線張力 (Line tension) において、多層体と比較して高い値を示し、これは膜中における水漏れといった安定性に関わる点で、より優れていると言えます。

自然界ではこの膜の安定性は、生命活動において重要なパラメーターであり、この研究は「なぜホモキラルな膜が選択的に使用されるのか」という問いに対する重要な結果になったのではないかと考えています。

 

本論文は、その実験手法や視点において大変参考になる部分が多いと感じ紹介させていただきました。雑誌紹介は以上となります。

 

これからどんどん寒くなっていくと思います。皆さん体調を崩さないよう気をつけてお過ごしください。

SHIでした!!!