どうも。M1のKOIです。

 

今回は雑誌会にて紹介した論文について話したいと思います。

日本語のタイトルは『混合分子の結晶化を支配する法則を求めて』です。

 

混合結晶は、構造を構成する成分を、ある範囲内で連続的に変化させることができる比率で、類似物質とランダムに置き換えた場合に生じるます。しかし、なぜ混合した結晶が得られるのか、形成するタイミングはいつなのかなど混晶結晶化を支配する原理は未だ解明されていません。そこで筆者らは単結晶X線回折、計算法、その他のツールを用いて、構造的に関連する化合物の混合結晶化を研究しました。この研究により、個々の成分が通常同じように結晶化しない場合でも、混合結晶が広い範囲にわたって連続的に変化する組成と性質を持ちうることが示され、現象を支配する規則の解明を前進させました。さらに、実験結果と計算モデリング結果がほぼ一致していることから、混合結晶化という現象の複雑さにもかかわらず、信頼性の高い予測が可能であることが実証されました。

 

混晶結晶化を支配する原理がなんなのかこれまで考えられてこなかった中で、計算結果と実験結果から解明しようとする試みがい非常に興味深いなと思い選択しました。興味関心がある方はぜひ一読することをお勧めします。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。