皆さんこんにちは、YUHです!ついに7月も後半を迎えましたね。わたしはM1になり、修士課程の生活にも慣れてきました。これからもあっという間だと思うので、無事に卒業できるよう研究頑張ります!

 

さて、少し前ですが、研究室の論文紹介を行いました。日本語タイトルは

 

「らせん状超分子ポリマーかららせん状共有結合ポリマーへの     単結晶-単結晶相転移」

 

です。概要について簡単に説明させていただきます。

 

 

   

らせん状ポリマーは、キラルクロマトグラフィーや不斉触媒、キラル認識、円偏光発光、生物医学分野などにおいて重要な役割を果たしています。これらの用途の多くは、ポリマーが固体状態でらせん構造を維持している必要があります。しかし、溶液中におけるらせん状ポリマーは、固体状態にする際に脱溶媒の影響でらせん性を失うことがあるため、固体状態でらせん性を維持させることが求められています。本研究では、らせん状超分子ポリマーを結晶格子内でらせん状共有結合ポリマーにすることに成功した。興味深いことに、重合は単結晶-単結晶相転移に基づいており、らせん状ポリマーの単結晶が得られた。この研究は、らせん状共有結合性高分子の結晶にアクセスするための方法を提供するものです。

 

 

 

らせん状共有結合ポリマーを合成するための戦略が素晴らしいと感じました。また、ポリマーの単結晶X線構造解析も行なっております。重要なことは「トポケミカル反応を起こすためには反応性の官能基が結晶格子内で近接している状況が必要」ということです。逆に言えば、そのような反応場を提供することができれば、高分子の単結晶創製が可能になります。

 

以上、YUHの前期論文紹介のコーナでした。

全然関係ないですが、ちなみに私は「ゴッホより普通にラッセンが好き」です。