やっと再販!?リッチ16グラム
皆さんリッチの16グラムって
あまり見た事ないんじゃないでしょうか?
それもそのはず
16グラムは諸事情があり
現在までほとんど販売されていませんでした。
その「諸事情」とはブレード。
16グラムだけはバランスが良く、かつ引き抵抗が少ないブレードが
大量入手できなかったのです。
しかたなくコストの高いブレードを使い
少量販売していたのです
しかし今回かなり理想に近いブレードが見つかりました!
このブレードが仕入れられれば
16グラムも常時販売することができるようになると思います。
詳しく決まりしだいまた報告します!
開発室 三道
あまり見た事ないんじゃないでしょうか?
それもそのはず
16グラムは諸事情があり
現在までほとんど販売されていませんでした。
その「諸事情」とはブレード。
16グラムだけはバランスが良く、かつ引き抵抗が少ないブレードが
大量入手できなかったのです。
しかたなくコストの高いブレードを使い
少量販売していたのです
しかし今回かなり理想に近いブレードが見つかりました!
このブレードが仕入れられれば
16グラムも常時販売することができるようになると思います。
詳しく決まりしだいまた報告します!
開発室 三道
METAL BOX
METAL BOX 第3回目は、少し趣向を変えて・・・
「表面処理」
表面処理といっても金属に施されるものは多岐に渡り、
ここでは紹介しきれないので、代表的なものを取り上げ
たいと思います。
①めっき
めっきとは母材に異種金属を被せる表面処理の総称
です。
ブレードやスプリットリング、はたまたルアーそのもの
にも施されています。
方法としては、溶剤が満たされためっき槽に母材を浸
けてマイナス極を繫ぎ、溶剤側にはプラス極を繫ぎま
す。溶剤にはめっきする異種金属の金属イオンを溶か
し込んでおきます。電気を通すと金属イオンはマイナス
極の母材に析出し、めっき処理が行われます。なお、
プラス極の電極からは金属イオンが溶け出します。
めっきには様々なノウハウや方法が有り、業界ではめ
っきの種類によって住み分けが行われています。
余談ですが「めっき」は日本語です。
②アルマイト
アルマイトとはアルミに行う陽極(プラス極)酸化処理の
事を言います。
アルマイトは日本人が生み出したもので、一つの商標
名です。なので、他国では確かにアルマイト処理なん
ですがアルマイトとは呼びません。
方法は、硫酸などの溶剤にプラス極を繫いだ
アルミを浸け、溶剤側にはマイナス極を繋げます。つ
まりめっきとは逆です。電気を流すと、表面にアルミナ
層が現れます(成長)。このアルミナ層は多孔質、つまり
小さい穴がプツプツと有り、このままでは、耐久性に難
があります。そこで、沸騰したお湯や蒸気を当て(浸け)
このプツプツを塞ぎます。この時染料を混ぜる事により
カラーアルマイトが可能です。アルミ製のリールに色が
着いている物がありますが、あれもこの方法で着色し
ています。
ちなみにアルミナ層の厚さは約8~16ミクロン程度です。
アルミ製品はアルマイトが必ずと言っていいほど施して
あります。余談ですがアルミ合金の中にはアルマイト
処理が難しい物もあります。また、チタンにも陽極酸化
処理は可能です。
③蒸着
最近ルアーその物の表面がアルミの様な光沢を放つ
製品がありますが、あれは蒸着と呼ばれる方法で行
われています。
また、蒸着には様々な方法がありますが、ここでは
物理蒸着の中でも比較的汎用性の高い、真空蒸着に
ついて書きたいと思います。
真空蒸着は蒸着窯の中に母材を入れて、窯を真空状
態にします。窯の下部ではアルミ等の蒸着させたい金
属を高温溶解させておきます。高温溶解された金属が
沸騰すると気体となって窯内に充満します。そこで母
材を液体窒素などを用いて急冷却させると気体化した
金属が母材表面に固体として付着します。これが真空
蒸着です。
窯内を真空引きするのに真空ポンプを用いますが、聞
いた話しによると、ここで問題となるのがポンプそのも
のに使われているオイルのようです。真空ラインのマニ
ホールドから窯内このオイルが回り、悪さをする場合が
あるそうなのです。我々もリッチなどに真空蒸着を施し
たいと考えているのですが、なに分、自作できる範囲
の限界を超えています(鉛の溶融炉は本職の廃材を利
用して自作しましたが)。なにかいい手は無いものかと
模索している最中です。
またまた長々と書いてしまいましたが、表面処理は今
も進化し続けています。最近、よく仕事でこの表面処理
を行う設備への配管を行っていますが、私の想像をはる
かに超えるような事を、平気でやっています。
これから表面処理はめざましい発展の時代が来ると、
強く思う今日この頃です。
最近METAL BOXばっかりだなと思う製造技術 吉田
「表面処理」
表面処理といっても金属に施されるものは多岐に渡り、
ここでは紹介しきれないので、代表的なものを取り上げ
たいと思います。
①めっき
めっきとは母材に異種金属を被せる表面処理の総称
です。
ブレードやスプリットリング、はたまたルアーそのもの
にも施されています。
方法としては、溶剤が満たされためっき槽に母材を浸
けてマイナス極を繫ぎ、溶剤側にはプラス極を繫ぎま
す。溶剤にはめっきする異種金属の金属イオンを溶か
し込んでおきます。電気を通すと金属イオンはマイナス
極の母材に析出し、めっき処理が行われます。なお、
プラス極の電極からは金属イオンが溶け出します。
めっきには様々なノウハウや方法が有り、業界ではめ
っきの種類によって住み分けが行われています。
余談ですが「めっき」は日本語です。
②アルマイト
アルマイトとはアルミに行う陽極(プラス極)酸化処理の
事を言います。
アルマイトは日本人が生み出したもので、一つの商標
名です。なので、他国では確かにアルマイト処理なん
ですがアルマイトとは呼びません。
方法は、硫酸などの溶剤にプラス極を繫いだ
アルミを浸け、溶剤側にはマイナス極を繋げます。つ
まりめっきとは逆です。電気を流すと、表面にアルミナ
層が現れます(成長)。このアルミナ層は多孔質、つまり
小さい穴がプツプツと有り、このままでは、耐久性に難
があります。そこで、沸騰したお湯や蒸気を当て(浸け)
このプツプツを塞ぎます。この時染料を混ぜる事により
カラーアルマイトが可能です。アルミ製のリールに色が
着いている物がありますが、あれもこの方法で着色し
ています。
ちなみにアルミナ層の厚さは約8~16ミクロン程度です。
アルミ製品はアルマイトが必ずと言っていいほど施して
あります。余談ですがアルミ合金の中にはアルマイト
処理が難しい物もあります。また、チタンにも陽極酸化
処理は可能です。
③蒸着
最近ルアーその物の表面がアルミの様な光沢を放つ
製品がありますが、あれは蒸着と呼ばれる方法で行
われています。
また、蒸着には様々な方法がありますが、ここでは
物理蒸着の中でも比較的汎用性の高い、真空蒸着に
ついて書きたいと思います。
真空蒸着は蒸着窯の中に母材を入れて、窯を真空状
態にします。窯の下部ではアルミ等の蒸着させたい金
属を高温溶解させておきます。高温溶解された金属が
沸騰すると気体となって窯内に充満します。そこで母
材を液体窒素などを用いて急冷却させると気体化した
金属が母材表面に固体として付着します。これが真空
蒸着です。
窯内を真空引きするのに真空ポンプを用いますが、聞
いた話しによると、ここで問題となるのがポンプそのも
のに使われているオイルのようです。真空ラインのマニ
ホールドから窯内このオイルが回り、悪さをする場合が
あるそうなのです。我々もリッチなどに真空蒸着を施し
たいと考えているのですが、なに分、自作できる範囲
の限界を超えています(鉛の溶融炉は本職の廃材を利
用して自作しましたが)。なにかいい手は無いものかと
模索している最中です。
またまた長々と書いてしまいましたが、表面処理は今
も進化し続けています。最近、よく仕事でこの表面処理
を行う設備への配管を行っていますが、私の想像をはる
かに超えるような事を、平気でやっています。
これから表面処理はめざましい発展の時代が来ると、
強く思う今日この頃です。
最近METAL BOXばっかりだなと思う製造技術 吉田
METAL BOX
METAL BOX 第2回目は、これまたなじみの深い・・・
「アルミニウム」
サッシや缶、料理で使う銀紙、1円玉、
ホイールなど、ふとした所に使われて
いる金属、それがアルミニウムです。
軽量で美しい光沢があり、また安価な事
も手伝って広く普及している金属だと思
います。
①アルミニウムの作り方
アルミニウムはボーキサイトと呼ばれる赤
褐色の石の様なものを乾燥させ、粉々にし
ます。その後水酸化ナトリウム溶液に混ぜ
た後、高温に加熱すると、アルミナと呼ば
れる白い粉ができます。このアルミナを窯
で加熱溶解させ、そこにカーボンでできた
電極を突っ込むと、陽極には酸素と炭素で
二酸化炭素が、陰極にはアルミニウムが析
出されます。これで晴れて純アルミニウム
が出来上がるのです。
②アルミニウム合金
アルミニウム合金と言われるとまず思いつ
くのがジュラルミン(2017)です。ジュラル
ミンはアルミと銅の合金で、これに更にマ
グネシウムを混ぜ、焼きもどしを行うと超
ジュラルミン(2024)になります。
更に堅牢な超超ジュラルミン(7075)はアル
ミと亜鉛と銅、そしてマグネシウムの合金
です。以前、超超ジュラルミンに穴空けを
行ったところ、アルミなのに鉄なみに硬く
、非常に苦労した覚えがあります。
そんな超超ジュラルミンは第二次大戦中、ゼ
ロ戦の開発時に主翼部分に適したアルミ合
金をということで、日本人が生み出しました。
堅牢ですが、塩化物に弱く、後に海から引
き上げられたゼロ戦の主翼はボロボロに腐
食していたそうです(私の父談)。
またまた話しが長くなってしまいましたが、
軽くて、合金次第では鉄に匹敵する強度が
出せるアルミニウム、これから更に発展し
ていくことでしょう。
製造技術 吉田
「アルミニウム」
サッシや缶、料理で使う銀紙、1円玉、
ホイールなど、ふとした所に使われて
いる金属、それがアルミニウムです。
軽量で美しい光沢があり、また安価な事
も手伝って広く普及している金属だと思
います。
①アルミニウムの作り方
アルミニウムはボーキサイトと呼ばれる赤
褐色の石の様なものを乾燥させ、粉々にし
ます。その後水酸化ナトリウム溶液に混ぜ
た後、高温に加熱すると、アルミナと呼ば
れる白い粉ができます。このアルミナを窯
で加熱溶解させ、そこにカーボンでできた
電極を突っ込むと、陽極には酸素と炭素で
二酸化炭素が、陰極にはアルミニウムが析
出されます。これで晴れて純アルミニウム
が出来上がるのです。
②アルミニウム合金
アルミニウム合金と言われるとまず思いつ
くのがジュラルミン(2017)です。ジュラル
ミンはアルミと銅の合金で、これに更にマ
グネシウムを混ぜ、焼きもどしを行うと超
ジュラルミン(2024)になります。
更に堅牢な超超ジュラルミン(7075)はアル
ミと亜鉛と銅、そしてマグネシウムの合金
です。以前、超超ジュラルミンに穴空けを
行ったところ、アルミなのに鉄なみに硬く
、非常に苦労した覚えがあります。
そんな超超ジュラルミンは第二次大戦中、ゼ
ロ戦の開発時に主翼部分に適したアルミ合
金をということで、日本人が生み出しました。
堅牢ですが、塩化物に弱く、後に海から引
き上げられたゼロ戦の主翼はボロボロに腐
食していたそうです(私の父談)。
またまた話しが長くなってしまいましたが、
軽くて、合金次第では鉄に匹敵する強度が
出せるアルミニウム、これから更に発展し
ていくことでしょう。
製造技術 吉田