ゴッドロン再び ④ | FANKY&PANDORABOX代表三道竜也のブログ

ゴッドロン再び ④

ゴッドロン再び ③はコチラ

 

ゴッドロンを量産する為に高浮力の発泡樹脂を採用したが

早速?ある程度予想はしていたけど問題だらけ・・

ウッドの頃は削って成型した後、ワイヤーとウエイトの溝を彫り

張り合わせる一般的な方法だったけど

今回は型に樹脂を流し込む為

以前の様にウエイトを置くだけとはいかず

ウエイトを型の中心に浮かせて固定する必要があった。

結局とある方法で解決させたけど手間が余計増えた感じ・・

また慣れていない素材の為なのか型に流し込んで成型しても

ボコボコと気泡の穴が開くし総重量や浮力も安定しない・・

「バルサと同じ比重だし、そのまま成型出来るでしょ!」

数日前の僕は本当に考えが甘かった・・

 

結局バルサモデルを完コピしても全くアクションしなかったので

結局発泡樹脂用に再度セッティングを出すハメになった。

しかもこの発泡樹脂が結構高い

テストで何十個も作ると直ぐに数万円が消えてしまい

当時貧乏だった僕は食事を切り詰め

会社にはオニギリを持参し空いたペットボトルに

麦茶を詰めて、この発泡樹脂を試し続けた。

 

「今度こそはイケるはず!!」

毎週何十個ものプロトを作りアクションチェックの為に

近所の野池へ行き一投で不燃ゴミ認定になっていく空しさ・・

 

結局バチのシーズンには全然間に合わなかったけど

初夏位に一つの可能性を見つけた。

 

しかし見つけた黄金率は発泡樹脂を素材メーカーの推奨比率を

無視した分量で調合するコストパフォーマンスの悪さと

高価な高比重ウエイトの採用だった。

 

もうココまで来ると意地になる(笑)

 

そしてオリジナルをも超えるアクションが完成した時の

あの身震いする感動は今も忘れない・・

 

その時(10年前)のテスト風景が今も残っていた

※昔のデジカメの動画なので画質が悪いのはご了承下さい。

とくに1分50秒からは必見ですよ

 

<iframe width="480" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/6E0sp2RY2x0" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>

 

まるで生きているかの様な「全身駆動アクション」

ゴッドロンの発表以降、頭のピースが動かず

お尻のピースだけが動く3連結は沢山出たけれど

2019年現在も僕の知っている範囲では

まるでヘビの様に泳ぐ全身駆動アクションが出せる

スリムシンキングペンシルはゴッドロンのみです。

 

これは3連結である程度形を作ればアクションは出るけれど

全身をグネリグネリ・・と動かさせるのは難しい。

しかし本物のバチは全身駆動

ゴッドロンでもテールのみが動くプロトはあったので試したけど

魚の様にお尻だけフリフリさせるだけでは

スレたシーバスは食ってくれなかった。

 

何故「ゴッドロン」なのかはアクション動画を見てもらえば

理解して貰えると思う。

 

さてアクションは出た。

後は量産してもバラツキが出ない事を祈るだけである・・

 

ゴッドロン再び⑤に続きます

 

三道 竜也