実はこの冬雪の山を歩き回りモミの大木に大きな巣を作るとある猛禽の観察をしています。
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人の世界も春は一人暮らしが始まったり
親元を離れたり、新しい生活や学友と出会ったりする季節。

そんな季節に
大きな猛禽はまだまだ幼い雛を胸の羽毛に埋めて温めながら、甲斐甲斐しく♂の持って来るウサギやリスやムササビやヤマドリを♀親は小さな肉片にして、それを啄ばみ口移しで雛に与えています。

白い産毛に茶や灰色が入り始めたこの頃、辺りの雪も木の幹の周りから溶け始め春の風や陽射しも冬の厳しさから解放されて来ています。
そんな雛も時折、両親が巣を離れる時には、以前のジッと動かない作戦の時とは違い、辺りを見回して、陽光に照らされた世界に興味があるような仕草をし始めています。
膨らみ始めたブナの芽吹きと競争するような成長をしげしげとブラインドの中から覗き込みながら、私も微笑んでいます。

シャッター音にももう慣れたようですし、以前のように連写しないで、ライブビュー撮影で音にケアしなくても良くなりました。
張りっぱなしにしているブラインドに入る時間は相変わらずヘッドライトと懐中電灯のいる時間なのは、こちら側が楽しませてもらっている分の彼らたちへの礼儀といったところですね。

本当にこんな素晴らしい猛禽をじっくり観察している自分は幸せです。
丸一日ブラインドの中
まだまだ春の陽射しといえども山の朝夕は氷点下。
雪の上にキャンピングシートを敷いて、さらに保温性ロールマットを敷いて、ブレスサーモに、ホッカイロと、湯沸かししながらガスで暖を取っています。

コーヒーとカップ麺が冷えた体に染み入ります。
トイレもペットボトルや携帯トイレで済ませて、極力水分取らずにしているものの冷えるのでそこはなかなか難しい…

営巣放棄させてはいけないので、親がいる間は、ブラインドから出て、人間の存在を確信させたくはありません。

そんなしんどさもかき消す「魅力」



巣立ちまでじっくりと
観察させてもらおうかと思っています。
毎年繁殖して欲しいので
人の気配にはくれぐれも配慮して巣立ちを見届けたいと思っています。


。。。。というシミュレーションは完璧なんだけどな~


4月1日は「エイプリルフール」ということで、お遊びに付き合って頂きまして、申し訳ございませんでした~

なかなかのリアリティーでしたかね???