スズメ目ヒタキ科トラツグミ属
学名 Zoothera dauma major
和名 亜種オオトラツグミ
英名 Amami Thrush
【分布】
日本固有亜種(分類学的に日本鳥類目録第8版では「種」として扱われる予定→それ以降では「日本固有種」扱い)。
奄美大島・加計呂麻島に生息。
渡りは行わない、奄美大島の留鳥。
【生態】
奄美大島の照葉樹林に生息。
食性は動物食傾向の雑食。おもに林床でミミズなどの環形動物や昆虫類を採食。木の実なども食べる。
「キョロン、ツリ~~」と日の出前の暗いうちからよく囀る。
ちなみに本種はトラツグミの亜種扱いではあるが、トラツグミの囀りは「ヒィー、ヒィー」「シー、シー」といいう線の細い声であるが、本亜種はマミジロやアカハラに似る。
繁殖期以外でも、散発的に囀る。
一時期は雑滅が心配されたが、マングースの捕獲が進んだことと、森の回復などで個体数は回復基調ではある。
【サイズ・形態】
全長30㎝ 翼開長 ㎝。
トラツグミよりもやや大きい。
雌雄同色。
上面は淡い黄褐色、下面は白色で、全身に先が黒い鱗状の羽毛がある。
トラツグミによく似る。
上面の鱗模様がオオトラツグミは大きく、下面の白地も黄色がかることで汚白色に見える。
が、野外の色別は難しい。
尾羽の数は、トラツグミは14本、オオトラツグミは12本。
採餌時の動きにも差があり、本亜種はチドリの採餌に似て、地面での採餌の際は、走って急に止まって獲物を探すが
トラツグミは、独特のリズムの揺れるように体を動かしながら採餌を行う。
【その他】
国の天然記念物に指定。
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<ここから鳥の写真>
『オオトラツグミ(Amami Thrush)』
前回の奄美訪問は3月に。
トラツグミがたくさん渡っているシーズン。
林道で本種を探すも、出てくるのはトラツグミばかり。
悲しいほどひどい出来の車のヘッドライトで何とか遠くにいる個体を撮影したのですが、それは撮影したいないことにして
潔くノーカウントw
2023年11月、ようやく撮影に成功。
朝夕は比較的囀っていてくいれて
何とか探すことが出来ました。
2個体、訪問初日の夕刻に林縁に出て来てくれたのでラッキーでした。
その後は、なかなか抜けるところに出て来ないため、他の鳥に時間を割くため粘らず(^_^;)
前回はかなり苦労して、2泊3日を全て本種に時間をかけることになりましたが、
今回は、時間的には助かりました。
まあ、運がよかったw に尽きますw
でも、鳴いてくれないと探し出せません。
そんなオオトラツグミをご覧くださいませ。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。