【世界の野鳥#022】ツメバケイ(Hoatzin) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ツメバケイ目ツメバケイ科

学名 Opisthocomus hoazin

和名 ツメバケイ

英名 Hoatzin

 

今回はエクアドルで撮影した野鳥をご紹介。

生物の分類は、界→門→網→目(もく)→科→属→種→亜種と細分化されます。

鳥類の場合は、動物界→脊椎動物門→鳥網となり

ここからスズメ目カラス科カケス属カケス(亜種ミヤマカケス)こんな表現になります。

 

本種は、ツメバケイ目ツメバケイ科ツメバケイ属ツメバケイとなります。

そして、ツメバケイ目唯一の種類です。

 

1つの目に1つの科の野鳥は他にもいます。

例えば、アフリカ大陸に生息するネズミドリの仲間は

ネズミドリ目ネズミドリ科・・・ですがここから2つの属に分かれてネズミドリ属とオナガネズミドリ属になる訳です。

それぞれの属の中も複数の種に分かれます。

概ね、「目(もく)」の中には、複数の種がいます。

 

ですが、このツメバケイはその中でも特異な存在。

あのキーウィですら4種ほどに分かれます。

 

本種以外にはマダガスカルに生息している「オオブッポウソウ」が1目1種。

 

そのくらい他に似た鳥がいない唯一無二の鳥なのです。

 

どんな特徴があるのか?

孵化後2~3週の間、ヒナには両翼に2本ずつの爪が生えている。

雛は孵化後すぐから、天敵が来た場合、樹上から川に落ち、泳ぎや潜水をして回避出来、爪を利用して枝や草に捕まり水から上がる。

完全植物食で、砂嚢(いわゆる砂肝)が退化し、素嚢が発達して、ここで葉を磨り潰し、さらにほかの鳥にはない消化機能まで発達させている。

雛も、ここから消化された葉を給餌されて育つ。

成鳥は飛べそうな翼はあるが、素嚢の発達で翼の起点の竜骨が圧迫/退化しているので滑空程度しかできない。

 

これだけ特異な野鳥はやはり一生のうちに見ておきたい鳥の1つでした。

エクアドルの西側のアマゾン地帯の三日月湖の水面の上の水際の木の上で小舟に乗って撮影しました。

 

ご覧ください。

 

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