スズメ目ヒタキ科キビタキ属
学名 Ficedula parva
和名 ニシオジロビタキ
英名 Red-breasted Flycatcher
【分布】
ヨーロッパ東部で繁殖。
冬期は中東~南アジアにて越冬。
日本には数少ない冬鳥、旅鳥として飛来。
メスや若い個体の記録が多く、オスの記録は少ない。
【生態】
落葉広葉樹林に生息。
食性は動物食。昆虫類やクモなど捕食。木の実なども採食する。
樹洞などに枯れ葉や枯草で巣を作り営巣。
【サイズ・形態】
全長11₋12㎝ 翼開長_㎝。
雌雄異色。
オスは体上面が灰褐色。
体下面は喉は橙色、胸から腹部にかけて灰白色、腹部下部~下尾筒は汚白色。
メスは体上面が淡灰褐色。
喉は淡色。胸から腹部にかけて灰白色、腹部下部~下尾筒は汚白色。
クチバシは上が黒、下がバフ色。
脚は黒。
【その他】
近似種としてオジロビタキ(Tiga Flycatcher)がいる。
以前は亜種として分類されていたが、別種扱いとなった。
※識別点※
①クチバシの色
オジロビタキは上下ともに黒。
本種(ニシオジロビタキ)は、上は黒、下がバフ色を帯びる。
②上尾筒の色
オジロビタキは黒。
本種(ニシオジロビタキ)は、灰黒色。
③オスの喉の橙色の面積
オジロビタキは狭い。
本種(ニシオジロビタキ)は広く、胸まで届く。
********************************************************
<ここから鳥の写真>
『ニシオジロビタキ(Red-breasted Flycatcher)』
15年ほど前(200年代)までは、ニシオジロビタキ=珍鳥と思っていた方が多かったのではないでしょうか?
今は、冬になると、どこかしこで発見されている鳥になっていますよね。
以前までは、オジロビタキに2亜種いて、ニシオジロビタキを総じて「オジロビタキ」と呼んでいた時代がありました。今では、その2亜種は別種扱いの分類になっています。
その近似種オジロビタキですが、ユーラシア大陸の東部で繁殖し、インドシナ半島など東南アジアに越冬で渡るのですが、こちらの飛来数(発見例)は少ない。
本種ニシオジロビタキは、ヨーロッパ東部で繁殖し、中東やインドで越冬・・・なのに飛来数(発見例)が多い。
こはいかに???
これを学術的に説明ができないため、今までの(鳥類目録7版)ではニシオジロビタキの扱いは
検討種、その学術的説明が種として認定されんない理由の一つだったようです。これはかなりの難題ですよね~
8版では昇格して、認定種となるようなので。、きっと、それを証明?説明する論文が出たのでしょうね。
こういった方に敬意を表しますし、頭が下がる思いです。
そんな、「難題」を乗り越えて、無事に日本鳥類目録に記載されることになったことは喜ばしい限りですね。
そんなニシオジロビタキをご覧ください。
まさに、本日、2022.12.25に近所で撮影
オス個体
********************************************************
本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。