【日本の野鳥#24-37-27】サバンナシトド(Savannah Sparrow) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ホオジロ科ホオジロ属

学名 Passerculus sandwichensis

和名 サバンナシトド

英名 Savannah Sparrow

 

【分布】

アリューシャン列島東部~アラスカ、カナダ、アメリカ北部、中部、東部、メキシコ北西部、中部、グアテマラ南西部で繁殖。

アメリカ西部、南部、メキシコ、中央アメリカ、西インド諸島などで越冬。

日本では稀な冬鳥、旅鳥として渡来。

 

14亜種に分類される。

◆Passerculus sandwichensis sandwichensis 基亜種

アリューシャン列島東部のアマックタ島~アラスカ半島西部で繁殖。

カリフォルニア南部で越冬。

 

◆Passerculus sandwichensis anthinus

アリューシャン諸島やアラスカ北部~カナダ南西部で繁殖。

バハカリフォルニア~メキシコ南部で越冬。

 

◆Passerculus sandwichensis crassus

アラスカ南東部やアラスカ本土に分布。

 

◆Passerculus sandwichensis brooksi

バンクーバー島、ブリティッシュコロンビア州南西部~カリフォルニア州北西部で繁殖。

バハカリフォルニアにて越冬。

 

◆Passerculus sandwichensis alaudinus

カリフォルニア州北部の沿岸部に分布。

 

◆Passerculus sandwichensis brunnescens

メキシコ(ドゥランゴ、ハリスコ、プエプラ、ゲレロ、オアハカ)に分布。

 

◆Passerculus sandwichensis rufofuscus

アリゾナ州中部やニューメキシコ州北部~メキシコ北部(チワワ地方)に分布。

 

◆Passerculus sandwichensis wetmorei

グアテマラ南西部の山地に分布。

 

◆Passerculus sandwichensis nevadensis

北アメリカのグレートベースン(北アメリカのロッキー山脈とシエラネバダ山脈の間にある乾燥地域)とグレートプレーンズ(北アメリカ中西部のロッキー山脈の東側と中央平原の間を南北に広がる台地状の大平原)にて繁殖。

メキシコ南部で越冬。

 

◆Passerculus sandwichensis savanna

カナダ南東部のノバスコシア州、プリンスエドワード島、セントローレンス湾の島嶼で繁殖。

バハマで越冬。

 

◆Passerculus sandwichensis mediogriseus

カナダ南東部のオンタリオ湖~ガスペ半島、アメリカ北東部で繁殖。

アメリカ南東部で越冬。

 

◆Passerculus sandwichensis labradorius

ケベック州東部(ラブラドール島とニューファンドランド島)で繁殖。

テキサス州南東部で越冬。

 

◆Passerculus sandwichensis oblitus

カナダ中部~アメリカ北中部で繁殖。

メキシコ北東部で越冬。

 

◆Passerculus sandwichensis princeps

セーブル島(ノバスコシア島)で繁殖。

マサチューセッツ州~ジョージア州で越冬。

 

【生態】

乾燥した草地(サバンナ)、草地、農耕地に生息。

食性は主に植物食。植物の種子を主に採食。繁殖期は昆虫類を捕食。

冬期と渡り時は群れを形成する。

 

【サイズ・形態】

全長11‐17㎝ 翼開長18‐25㎝。

亜種による形態の差が大きい。

雌雄同色。

頭部から体上面は褐色、黒褐色の縦斑が入る。

眉斑と目の周囲は黄色~黄白色~白。

喉と顎線は白。

体下面および体側面は白に褐色の縦斑が混じる。

クチバシと脚は肉色。

 

【その他】

 

 

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<ここから鳥の写真>

『サバンナシトド(Savannah Sparrow)』

ようやく、分類上の日本の野鳥紹介シリーズのLastの鳥になりました。

ホオジロ科サバンナシトド属サバンナシトドで終了です。

長らくのお付き合いありがとうございました。

 

日本鳥類目録改定第7版や8版想定で綴ってきましたが、要検討種、移入種(外来種)、非正規の記録種などまだまだ続けることもできますが、ひとまずこれで終わりです。

 

さて、本種のご紹介です。

初めて見たのは2014年静岡県にて。

鳥友に車をお借りして、車中待ちで撮影しました。

なかなか出てきてくれず、長期戦になって、ようやく撮影出来た思い出です。

同じ場所にコホオアカ、コジュリンやオオジュリン、シベリアジュリン、私は撮れなかったのですがコホオアカもいて、鳥が出てくるたびにアワアワして撮影した次第です。

 

その後は2018年アメリカのヒューストンの草地で出会いました。

おそらく、日本で記録されていない亜種だと思います。

 

直近では2022年の春に鹿児島での出会いもありました。

換羽中でぼそぼその羽衣がまた目新しくていい出会いになったわけです。

 

そんな3回の出会いを順にご紹介します。

 

2014年静岡県

 

2018年ヒューストン

 

2022年鹿児島

 

次回からは少々海外の鳥をまとめてみよと思っています。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。