【日本の野鳥#24-34-18】イカル(Japanese Grosbeak) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目アトリ科イカル属

学名 Eophona personata

和名 イカル

英名 Japanese Grosbeak

 

【分布】

中国北東部、ロシア東部沿海州、朝鮮半島、日本に分布。

冬期は北方の個体は南下して越冬。

日本では基亜種イカルが、留鳥、漂鳥として分布。

 

◆Eophona personata personata 基亜種イカル

日本(北海道、本州、九州)で繁殖。

冬期は日本の本州以南、中国東部、台湾などで越冬。

 

◆Eophona personata magnirostris

ロシア東部の沿海州~中国北東部に分布。

 

【生態】

繁殖期は山地、低山の雑木林に生息。

非繁殖期は平地でも見られる。

食性は植物食傾向の雑食。木の実や草の種を採食。昆虫類も捕食する。

繁殖期には昆虫類を雛に与える。

非繁殖期は低地の公園の地面で木の種などを群れで採食する姿を見ることが出来る。

小枝や蔦などを使った碗状の巣を作り営巣。

さえずりは「キーコーキー」と伸びやかな通る声で鳴く。繁殖期以外にもさえずる。

地鳴きは「ケッ、ケッ」「キョッ、キョッ」と短い声で鳴く。

 

【サイズ・形態】

全長23㎝ 翼開長_㎝

雌雄同色。

頭頂部~顔の前部は青色の光沢の黒。

後頭部~顔の後部、頬、喉、頸部、肩羽、背、腰、体下面は灰褐色。

大雨覆と次列風切羽の基部は金属光沢の濃紺。

初列風切羽は黒く、中央に白斑が入る。

尾羽は黒く、魚尾型。

クチバシは太く、黄色。

脚は肉色。

非繁殖期はクチバシの色が淡くなる。

 

【その他】

 

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<ここから鳥の写真>

『イカル(Japanese Grosbeak)』

最後の写真3枚は衝撃的なので苦手な方はpassしてください。

カスミ網の悲劇で網にかかってしまったイカルの姿です。

 

さて、楽しいネタです。

見た目はブサカワというかコミカル調ですが、さえずりはとても美しい。

イカルのさえずりは森に通る伸びやかな声です。

「キーコーキー」

春から秋、長い期間で耳にすることが出来ます。

キノコ採りをしていても、「キーコーキー」

春早い山菜をとっていても、「キーコーキー」と。

 

ホオジロとともに、長い期間鳴いている印象です。

 

ですが、撮影となると、冬期以外はなかなか難儀な鳥です。

非繁殖期に、群れで地面に降りて採食している姿は撮影する機会も多いのですが

繁殖期となると、なかなか警戒心が強いのと、樹冠部で行動しているので、高い‼

ゆっくりこの子の時間を割けばいいのでしょうが、飽き性の私は、粘らずに次。

 

まあ、そんな性格なので、繁殖期の写真は・・・( ̄▽ ̄;)

 

そんなイカルの姿をご覧ください。

 

 

カスミ網の被害にあったイカルを山中で救出しました。

新年早々の出来事でした。

警察に連絡して、はさみを持ってきてもらい一緒に救出しました。

まだ、野鳥をこうして違法に捕獲する人がいるのが現状なんですよね。

怪我がないことを確認して放鳥しました。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。