スズメ目アトリ科ウソ属
学名 Pyrrhula pyrrhula
和名 ウソ
英名 Eurasian Bullfinch
【分布】
ヨーロッパからアジア北部、東部にかけて広く分布。
冬期は北方個体は南方へ移動して越冬。
日本では漂鳥もしくは冬鳥として全国的に飛来。
亜種ウソが本州中部以北の亜高山帯で繁殖。
冬期は九州以北の低地で越冬。
亜種アカウソは冬鳥として飛来。
亜種ベニバラウソは稀に北海道や北日本に飛来。
◆Pyrrhula pyrrhula pyrrhula: 基亜種
ヨーロッパ北部~モンゴル西部で繁殖。
ヨーロッパ南部やイランで越冬。
◆Pyrrhula pyrrhula europaea
デンマーク、ドイツ西部、オランダ、ベルギー、フランスに分布。
◆Pyrrhula pyrrhula pileata
グレートブリテン島に分布。
◆Pyrrhula pyrrhula rossikowi
トルコ西部~コーカサス地方に分布。
◆Pyrrhula pyrrhula iberiae
ポルトガル~スペイン北西部の山地に分布。
◆Pyrrhula pyrrhula caspica
イラン北部と北東部に分布。
◆Pyrrhula pyrrhula griseiventris 亜種ウソ
満州東部、千島列島、日本(本州以北)にて繁殖。
冬期は日本全国の低地・山地にて越冬。
◆Pyrrhula pyrrhula rosacea 亜種アカウソ
樺太で繁殖。
冬期は日本の低地・山地にて越冬。
◆Pyrrhula pyrrhula cineracea:
サヤン山脈~アルタイ山脈にて繁殖。
冬期はアムール川流域~満州で越冬。
◆Pyrrhula pyrrhula cassinii 亜種ベニバラウソ
カムチャッカ半島、千島列島北部、オホーツク海沿岸に分布。
冬期に北海道に稀に飛来。
【生態】
繁殖期は山地~亜高山帯の針葉樹林に生息。
非繁殖期は低地の山地などに生息。
食性は植物食傾向の雑食。木の芽やつぼみ、実、ナナカマドなどの果実などを採食。繁殖期には昆虫類を捕食。
繁殖期は縄張りを持ち、非繁殖期は小群を形成する。
針葉樹の樹内に枯れ枝を用いた碗状の巣を作り営巣。
口笛のように「フィーフィー」囀る。
地鳴きは「フィー」「フィッ」と鳴く。
雌雄ともに鳴く。
【サイズ・形態】
全長15‐16㎝ 翼開長26㎝。
全体的にずんぐりした印象の体形。
頭上部および尾、翼上面は黒。
背、雨覆は青灰色。腰および上下尾筒はともに白。
クチバシは黒、太く短い。
脚は黒。
オスは頬、喉が淡橙色。腹部はやや橙色を帯びた灰色。
メスはそれらは灰褐色。
【その他】
ウソぶく・・・口笛を吹くような口を尖らせる表情がウソの声に由来。
********************************************************
<ここから鳥の写真>
『ウソ(Eurasian Bullfinch)』
とある冬、北海道で偶然にタイのガイドに出会いました。
東南アジアのBirderを数名つれて日本での探鳥を楽しんでいました。
そこでいろいろ話をしていると、ウソとシメが見たいと。
その日は、珍鳥を見に来ていたのですが、概ね撮影も出来たので
彼のHelpをしようと、広い公園をその鳥を探して手分けすることに・・・
シメは彼が見つけて
ウソは私が‼
無事にその2種を撮影出来て喜んでもらったことを思い出します。
その時の写真から
◆亜種ウソ
◆亜種アカウソ
◆亜種ベニバラウソ
未見
********************************************************
本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。