【日本の野鳥#24-34-07】ハギマシコ(Asian Rosy Finch) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目アトリ科ハギマシコ属

学名 Leucosticte arctoa

和名 ハギマシコ

英名 Asian Rosy Finch

 

【分布】

モンゴル、ロシア(アルタイ地方)、ロシア中南部、ロシア北東部、カムチャッカ半島、千島列島北部の山地にて繁殖。

冬期は、低地や暖地に移動して越冬。中国、朝鮮半島、日本などで越冬する。

日本では冬鳥として亜種ハギマシコが本州中部以北に飛来。

西日本では少ない。

北海道の日高、大雪山、利尻島などで幼鳥への給餌などの目撃例があるが、巣の確認に至っていない。

 

5亜種に分類。

Leucosticte arctoa arctoa 基亜種

ロシアのアルタイ地方にて繁殖。


Leucosticte arctoa brunneonucha 亜種ハギマシコ

シベリア東部(レナ川~カムチャッカ半島、千島列島北部)の山地にて繁殖。

冬期は日本などに飛来。

 

Leucosticte arctoa sushkini 

モンゴル北部のハンガイ地方 (Khangai region) て繁殖。


Leucosticte arctoa cognata 

サヤン山脈などモンゴルとロシア国境域にて繁殖。


Leucosticte arctoa gigliolii 

バイカル湖の北部の山地にて繁殖。

 

【生態】

繁殖地では高山の森林限界を超えた岩場、岩礫地、崖地に生息。

越冬地では海岸、崖、岩場、疎林帯、草地、荒れ地、農耕地に生息。

非繁殖期は数十~数百羽の群れで行動する。

食性は植物食。主に草本類の種子を地上で採食する。

岩の隙間に枯草や苔で組んだ皿状の巣を作り営巣。

 

【サイズ・形態】

全長16㎝ 翼開長_㎝。

オスの非繁殖羽は体上面が褐色で軸斑は黒褐色。全体的に黒っぽく見える。

顔と腹部にかけて黒みが濃く、胸部や腹部に白や関紫の細かい斑が入る。

後頚部~側頸部にかけて明褐色~白褐色。

翼上面は褐色で赤紫色の帯が入る。

メスの非繁殖羽は褐色みが強く、腹部に青紫色の斑が入る。

クチバシは黄色で先端部は黒。

 

【その他】

 

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<ここから鳥の写真>

『ハギマシコ(Asian Rosy Finch)』

信州では、冬の河川敷や農地に見ることもありますが、高原で見る機会が多い。

北海道では海岸の崖地に近い場所で撮影することが多い。

 

群れで行動しているので、一羽が驚くと群れごと飛び去るので撮影はやや厄介。

 

ハギマシコの「ハギ」=「萩」

萩の花の色合いに、胸や腹部の赤紫色の斑が似ていることから命名されたと思われます。

 

そんな萩色の斑が魅力の鳥です。

ご覧くださいませ。

 

 

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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。