【日本の野鳥#24-30-23】アカヒゲ(Ryukyu Robin) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ヒタキ科ノゴマ属

学名 Luscinia komadori

和名 アカヒゲ

英名 Ryukyu Robin

 

【分布】

奄美大島、徳之島、男女群島、トカラ列島で繁殖。

冬季に先島諸島へ南下し、越冬。

奄美大島や徳之島では周年生息する個体もいる。

 

2亜種に分類される

Luscinia komadori komadori  基亜種 亜種アカヒゲ(奄美大島等)


Luscinia komadori subrufus  亜種ウスアカヒゲ(先島諸島)

与那国島にて1921年にオス1羽が採集された。

 

【生態】

常緑広葉樹林や二次林、リュウキュウチクの竹林に生息。

食性は動物食傾向が強い。昆虫類、多足類、クモ類、環形動物を捕食。果実も食べることもある。

樹上や樹洞、木の割れ目に枯れ葉や樹皮で編んだ碗状の巣を作り営巣。

さえずりは、コマドリとコルリに似る。

「ヒー、リャリャリャリャ・・・」や「ヒンリュイ、チョリチョリチョリチョリリリ・・・」と森に通る声で鳴く。

 

【サイズ・形態】

全長14㎝ 翼開長_㎝。

体上面は橙色を帯びた赤褐色。

体下面は白。

額は黒。

オスは額から顔、胸部にかけて黒。体側面に黒い斑が入る。

メスは額や顔、胸部、体側面の黒い斑がなく、灰色で鱗状に見える。

クチバシは黒。
脚は肉色~黒味を帯びた肉色。

 

【その他】

1970年に種として国の天然記念物に指定。

 

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<ここから鳥の写真>

『アカヒゲ(Ryukyu Robin)』

鳥の学名あるあるで、最も有名な話です。

本種の学名が「komadori」で、コマドリの学名が「akahige」。

標本のラベルが入違ってしまったという人為ミスが原因といわれています。

そんな事情を知らない人にしてみたら、ややこしくて困惑しますよね。

 

さらに、ややこしいのが、日本鳥類目録第7版まで以下の3亜種に分類されていました。

Luscinia komadori komadori  基亜種アカヒゲ(奄美大島等)

Luscinia komadori namiyei  亜種ホントウアカヒゲ(沖縄本島)
Luscinia komadori subrufus 亜種ウスアカヒゲ(先島諸島)

 

第8版からは、亜種ホントウアカヒゲが亜種から種へ「昇格」する運びに。

ゆえにアカヒゲの亜種は基亜種と亜種ウスアカヒゲだけに・・・

さらに、ウスアカヒゲの記録もあやふやなので、現実的には2種に分かれたということになるのかな。

 

では、まずは今回のアカヒゲをご覧ください。

 

次回は『ホントウアカヒゲ』のご紹介になります。

脇腹の黒い斑の違いを見比べてください。

この2種、撮影し直し必須だな~

 

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。