【日本の野鳥#24-30-22】コマドリ(Japanese Robin) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ヒタキ科ノゴマ属

学名 Luscinia akahige

和名 コマドリ

英名 Japanese Robin

 

【分布】

日本、樺太南部、千島列島南部で繁殖。

中国南部へ南下して越冬。

 

2亜種に分類される。

L. a. akahige 基亜種コマドリ
夏季に繁殖のため九州以北に夏鳥として飛来。

中国南部で越冬。
L. a. tanensis 亜種タネコマドリ
日本(伊豆諸島、種子島、屋久島)固有亜種。

 

【生態】

亜高山帯の渓谷や斜面のササや下草が生い茂る針葉樹林や混合林に生息。

食性は動物食。昆虫類、クモ類を主食とする。

主に地上、倒木、低木の樹上で採食する。

崖のくぼみなどの目立たないところに木の枝や枯葉を使った巣を作り営巣。

 

亜種タネコマドリは照葉樹林に生息。

 

「ヒン、カラカラカラ」とさえずる。

馬のいななきになぞられて和名として命名された。

 

【サイズ・形態】

全長13.5-14.5㎝ 翼開長_㎝。

雌雄異色。

オスは頭部から胸上部が橙色を帯びた赤褐色。

翼上面は橙褐色。

体下面は胸下部から腹部にかけて暗灰色。

胸上部と下部の境界線に黒い帯が入る。

メスは橙色を帯びずにややくすんだ赤褐色。

腹部の灰色も淡い。

胸の黒い帯が不明瞭。

 

亜種タネコマドリはオスでも胸の境界の黒い帯が入らない。

下クチバシの基部が黄色を帯びる個体が多い。

 

【その他】

有名な学名あるあるです。

本種とアカヒゲの学名の種小名は和名を採用されたが、登録の際に取り違えられ、

コマドリがL. akahige

アカヒゲがL. komadori

と互い違いになっている。

 

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<ここから鳥の写真>

『コマドリ(Japanese Robin)』

信州を代表する夏鳥。

GW前ごろから亜高山帯に雪が残るころに渡ってきます。

下界が暑くなって、鳥見がしんどくなる頃、亜高山帯でコマドリの声を拾いながら

藪の中をうごめく姿をみるのは楽しみです。

 

亜高山帯の苔むした倒木や岩の上でさえずる姿はこちらが元気をもらえますし

なんといっても格別な可愛さは秀逸です。

 

毎年、撮影したくなる鳥の1種。

山で声を聴いたとき、懐かしさというか今年も無事に来たんだね~と語るというか

そんな思いに駆られます。

 

和名もJapaneseと付く、日本三鳴鳥のかわいらしい姿をどうぞご覧くださいませ。

 

◆亜種コマドリ

メス個体

◆亜種タネコマドリ

 

可愛い小鳥ですね。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。