チドリ目トウゾクカモメ科トウゾクカモメ属
学名 Stercorarius longicaudus
和名 シロハラトウゾクカモメ
英名 Long-tailed Jaeger
【分布】
ユーラシア大陸から北アメリカ大陸の北極圏で生息。
非繁殖期は南緯50度付近まで南下。
日本では旅鳥。主に3-6月に太平洋側の洋上で観察される。
2亜種に分類。
◆S. l. longicaudus – スカンジナビア半島北部およびロシアで繁殖。
◆S. l. pallescens – シベリア東部、アメリカ北部極地、ぐろーんランド北部で繁殖。
【生態】
乾燥したツンドラ地帯や高原地帯の草地で営巣。
非繁殖期は洋上にて生息。
食性は動物食。
繁殖期は、小型の哺乳類、小鳥、死肉、や果実も採食する。
カモメやアジサシやミズナギドリなどを追いかけて獲物を奪う行為も行うが、他のトウゾクカモメ類よりも小型のため、自力で魚を捕食することも多い。
【サイズ・形態】
全長38-58㎝ 翼開長102-117㎝。
頭部は黒。
淡色型は頸部の総部から後部は黄色みがかった白。
喉から腹部は白。
背と翼上面は灰褐色。風切羽の先端は黒。
中央尾羽2本は長く細く伸長。
クチバシは黒、脚は灰色。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『シロハラトウゾクカモメ(Long-tailed Jaeger)』
航路の鳥見で大切なのは、その鳥の角度。
肉眼で発見して、双眼鏡を当てて確認したら、撮影。
この手順で時間をかけすぎると、鳥のいい姿勢で撮影出来ないことがあります。
もちろん鳥と船の距離が大切で、近いときは、双眼鏡で確認している時間もありません。
船の進行方向に平行に飛んでくれると、撮影時間は長くTRYできますが、
船首の方から飛んできて、船尾に向かう動きの時は、あっという間に過ぎ去ります。
そんな運次第、瞬発力勝負の撮影になるんですよね~
そこに、天候次第では、風や波の揺れが加わります。
もちろん、それらが悪条件の時は、波飛沫も・・・
機材の保全も大変です。
カメラ機材もレインコートをかぶせての撮影になります。
そんな思いをしてまで、海鳥の撮影は楽しいのです。
大海原に生きる海の鳥たち・・・その姿をとらえる一瞬がたまらなく楽しいんですよね。
本種はとてもスタイリッシュ。
美しいフォルムのトウゾクカモメです。
そんな姿をどうぞご覧ください。
次はヒメウミスズメですが、まだ見たことがないのでパスします。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。