【日本の野鳥#24-14-04】ツバメ(Barn Swallow) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ツバメ科ツバメ属
学名 Hirundo rustica
和名 ツバメ
英名 Barn Swallow

【分布】

北半球の広域で繁殖。

冬期はアフリカ、南アメリカ、南アジア、東南アジア、オーストラリアで越冬。

日本では夏鳥として亜種ツバメが屋久島以北に飛来。

一部「越冬ツバメ」として冬期にも居残る個体もいる。

亜種ツバメの越冬地は、台湾、フィリピン、ボルネオ島北部、マレー半島、ジャワ島

亜種アカハラツバメは稀な旅鳥として記録がある。

 

諸説あるが、6亜種に分類。

H. r. rustica -【基亜種】

ヨーロッパからアジアに分布。

冬期はアフリカ、中東、インドで越冬。

 

H. r. transitiva 

中東(トルコ南部~イスラエル)に分布。

冬期は、アフリカ東部で越冬。

 

H. r. savignii 

ナイル川流域(エジプト)に留鳥として分布。

 

H. r. gutturalis  -【亜種ツバメ】

日本、朝鮮半島に分布。

冬期はインドからニューギニア、オーストラリアで越冬。

 

H. r. tytleri【亜種アカハラツバメ】説によってはHirundo rustica saturata

シベリア中央部、南部、モンゴル北部に分布。

冬期はベンガル地方東部、タイ、マレーシアにて越冬。

 

H. r. erythrogaster

北アメリカ(アラスカからメキシコ)に分布。

コスタリカ、パナマ、南アメリカで越冬。


【生態】
市街地、農耕地、住宅地、都市部などいわゆる人里に生息。

森林には生息しない。

食性は動物食。飛翔昆虫を捕食。

水面上を飛行しながら水を飲む。

壁に泥と枯草を唾液で固めて巣を作り、営巣。

民家や店舗の軒下、ガレージや納屋の内側など人の住む環境で繁殖を行う。

自動ドアの内側に営巣することもある。

人の生活を利用した天敵(カラス、ヘビなど)対策と考えられている。

スズメに巣を奪われる例が増えている。スズメの住宅難が起因と考えられている。

巣立ちを終えた雛と親鳥は河川敷などの葦原などで集団ねぐらを形成する。
複雑で早口の声で囀る。

「ジュビジュビジュビジュルルルル」?かな

「土食て、虫食て、口渋」と聞きなしされる。

【サイズ・形態】
全長17㎝ 翼開長32㎝。

頭部、体上面、翼上面、尾は光沢のある藍黒色。

喉と額は濃橙色。

体下面は白。

喉と体下面の境界に黒い線が入る。

クチバシは小さく、横に広がる形状、色は黒。

口は大きく広がる。

脚は短く、歩行に適さない、色は黒。

尾は長く、2股に深く切れ込んで分かれる。


【その他】

穀物を食べず、虫だけを食べることから、特に農村部では古来から大切にされてきた。

人の往来が多いほど、巣をかける傾向から、「商売繁盛」の印にもなっていた。

実際、最近はコンビエンスストアの入り口や道の駅などでの営巣を目にする。

 

燕尾服・・・礼服の別名

ツバメ返し・・・佐々木小次郎の剣術の剣法名。

 

ヤクルトスワローズ・・・球団名とマスコットの「つば九郎」は有名。

 

多くの自治体の指定の鳥になっている。

千葉県松戸市

新潟県燕市

徳島県阿南市など

 

オーストリア、エストニアの国鳥に指定。

 

花札の11月(雨)の4枚のうち1枚は「雨のヤナギの下を飛ぶツバメ」(色はずいぶん違いますがね~)

 

様々な企業や団体のロゴにも使われている。
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<ここから鳥の写真>
『ツバメ(Barn Swallow)』
英名もBarn=納屋

その名の通り、農家と切っても切れない関係は全世界共通。

 

またことわざにも「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」など生活に密着している鳥です。

我が家にも一度、玄関先に営巣したことがありました。

次男が非常に友人が多く、毎日友だちが我が家に遊びに集まる時期でした。

まるで児童館のような数年は、営巣していましたが、その後は営巣しなくなりました。

 

もしかすると、人の出入りをよく見ていて、天敵対策として

ツバメに「認定」されていたのかもしれません。

 

ですが、最近の住宅の壁の構造が、防汚構造になったからか?

巣が落ちやすくなっているようです。

コンビニでの営巣を見ても、非常ベルやライト、ちょっとした壁の窪みにかけていることが多いです。

近所の小さな商店街ではシェードの中に、小さな木の板を取り付けて、営巣しやすくして誘引していました。その店主のおばあちゃんが店を閉めたら、来なくなったので、やはり、人の往来を気にしているのではないか?というのが私の意見です。

 

遠くない未来、孫たちが友人連れて集まり出したら、板を用意して誘引でもしてみようかな~と思っている次第です。
 

雛っ子





台湾にて(2014年)

亜種アカハラツバメ(真ん中) 左:リュウキュウツバメ 右:ツバメ

 


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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。