【日本の野鳥#24-13-05】ヒバリ(Eurasian Skylark) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ヒバリ科ヒバリ属
学名 Alauda arvensis
和名 ヒバリ
英名 Eurasian Skylark

【分布】

アフリカ大陸北部、中東ペルシャ湾側、ユーラシア大陸、イギリス、日本に生息。
日本では亜種ヒバリが留鳥として生息。

積雪地域の個体は冬期には暖地へ移動・南下して越冬する。

冬期には亜種カラフトヒバリ、亜種オオヒバリが越冬のために飛来。

 

亜種ヒバリを別種扱いにする分類の説もある。

 

11亜種に分類される。

 

A. a. arvensis 基亜種 –ヨーロッパ北部・西部・中央部に分布。


A. a. sierrae  – ポルトガル、スペイン中部および南部に分布。


A. a. harterti  – アフリカ北西部に分布。


A. a. cantarella  – ヨーロッパ南部・スペイン東部~トルコ・コーカサス地方にかけて分布。


A. a. armenica  – トルコ南東部からイランにかけて分布。

 

A. a. dulcivox  – ヨーロッパ南東部、シベリア西部、中国北西部、モンゴル南西部にかけて分布。


A. a. kiborti  – シベリア南部、モンゴル北部および東部、中国北東部にかけて分布。


A. a. intermedia  – シベリア中北部~中国北東部、朝鮮半島にかけて分布。


A. a. pekinensis  – (亜種オオヒバリ)シベリア北東部、カムチャッカ半島、千島列島にかけて分布。


A. a. lonnbergi  – (亜種カラフトヒバリ)樺太北部に分布。


A. a. japonica  – (亜種ヒバリ)樺太南部、千島列島南部、日本(北海道・本州・四国・九州(北海道では夏鳥、他では留鳥。))に分布。九州以南では稀。

 

【生態】
草原や河原、河川敷、農耕地、牧草地、牧場などに生息。

食性は植物食傾向の雑食。主に地表で草の種子を採食。昆虫類やクモも捕食する。

育雛期には主に昆虫類を給餌する。

杭の上や盛り土、農耕地の畝などの目立つところや、ホバリングしながら囀る。

「ピージュルピー チョルチョル…」「ピージュルジュル…」長いと数10分にわたって鳴き続ける。


【サイズ・形態】
全長17㎝ 翼開長32㎝。

雌雄同色。

後頭部に冠羽がある(メスはあまり冠羽を立てない)。

額・頭頂、後頭、後頚部、耳羽は淡褐色、羽軸に黒褐色の軸斑。褐色に黒のまだらに見える。

眉斑はクリーム色。

体下面は白~バフ色。

頸部側面から胸部にかけて黒褐色の縦縞。

胸部褐色に黒い軸斑が入り、横帯が入るように見える。

脇は褐色、黒い細い軸斑が入る。

上面は黒に淡赤褐色の羽縁が入る。

外側尾羽は白、他は黒褐色、羽縁は淡褐色。

クチバシは暗褐色。下クチバシの基部が淡褐色。虹彩は褐色。脚は暗褐色。

【その他】

春の季語

茨城県の県の鳥(1965年に指定)

熊本県の県の鳥(1966年に指定)

全国の多くの市町村の鳥に指定されている(ex帯広市、南相馬市、つくばみらい市、所沢市、野田市、府中市、相模原市、富士宮市など)

 

江戸時代に「三鳥二魚」の珍味として、水戸藩から皇室に献上されていた。

「ツル」「バン」「ヒバリ」「アンコウ」「タイ」


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<ここから鳥の写真>
『ヒバリ(Eurasian Skylark)』
古来より「ビーチクパーチク」とヒバリが鳴く「聞きなし」は有名です。
イメージとしては、非常に速いテンポで複雑な声で鳴くのですが、文字に書き起こしにくくて、↑のさえずりの解説も苦労しました。

 

草地に行くと、春早い季節から、元気に鳴き続ける本種の囀りは、信州の春を告げてくれる存在です。

2月に九州に行くと既に囀っている姿を見ると、日本列島の長さを感じます。

信州はまだ雪の中・・・


青空高く、舞いながら囀る「春告げ鳥」

 

そんな身近な小鳥の代表も、案外じっくり見たことがない人も多くて

昔、妻にヒバリの写真を見せたら「地味だね」って・・・

そうです、レストラン「すかいらーく」のロゴのせいなのかも~

そんな枯草色の地味な小鳥をどうぞご覧ください。

子育て中・・・やつれ気味

雛っ子


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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。