スズメ目ヒバリ科ヒバリ属
学名 Alauda arvensis
和名 ヒバリ
英名 Eurasian Skylark
【分布】
アフリカ大陸北部、中東ペルシャ湾側、ユーラシア大陸、イギリス、日本に生息。
日本では亜種ヒバリが留鳥として生息。
積雪地域の個体は冬期には暖地へ移動・南下して越冬する。
冬期には亜種カラフトヒバリ、亜種オオヒバリが越冬のために飛来。
亜種ヒバリを別種扱いにする分類の説もある。
11亜種に分類される。
◆A. a. arvensis 基亜種 –ヨーロッパ北部・西部・中央部に分布。
◆A. a. sierrae – ポルトガル、スペイン中部および南部に分布。
◆A. a. harterti – アフリカ北西部に分布。
◆A. a. cantarella – ヨーロッパ南部・スペイン東部~トルコ・コーカサス地方にかけて分布。
◆A. a. armenica – トルコ南東部からイランにかけて分布。
◆A. a. dulcivox – ヨーロッパ南東部、シベリア西部、中国北西部、モンゴル南西部にかけて分布。
◆A. a. kiborti – シベリア南部、モンゴル北部および東部、中国北東部にかけて分布。
◆A. a. intermedia – シベリア中北部~中国北東部、朝鮮半島にかけて分布。
◆A. a. pekinensis – (亜種オオヒバリ)シベリア北東部、カムチャッカ半島、千島列島にかけて分布。
◆A. a. lonnbergi – (亜種カラフトヒバリ)樺太北部に分布。
◆A. a. japonica – (亜種ヒバリ)樺太南部、千島列島南部、日本(北海道・本州・四国・九州(北海道では夏鳥、他では留鳥。))に分布。九州以南では稀。
【生態】
草原や河原、河川敷、農耕地、牧草地、牧場などに生息。
食性は植物食傾向の雑食。主に地表で草の種子を採食。昆虫類やクモも捕食する。
育雛期には主に昆虫類を給餌する。
杭の上や盛り土、農耕地の畝などの目立つところや、ホバリングしながら囀る。
「ピージュルピー チョルチョル…」「ピージュルジュル…」長いと数10分にわたって鳴き続ける。
【サイズ・形態】
全長17㎝ 翼開長32㎝。
雌雄同色。
後頭部に冠羽がある(メスはあまり冠羽を立てない)。
額・頭頂、後頭、後頚部、耳羽は淡褐色、羽軸に黒褐色の軸斑。褐色に黒のまだらに見える。
眉斑はクリーム色。
体下面は白~バフ色。
頸部側面から胸部にかけて黒褐色の縦縞。
胸部褐色に黒い軸斑が入り、横帯が入るように見える。
脇は褐色、黒い細い軸斑が入る。
上面は黒に淡赤褐色の羽縁が入る。
外側尾羽は白、他は黒褐色、羽縁は淡褐色。
クチバシは暗褐色。下クチバシの基部が淡褐色。虹彩は褐色。脚は暗褐色。
【その他】
春の季語
茨城県の県の鳥(1965年に指定)
熊本県の県の鳥(1966年に指定)
全国の多くの市町村の鳥に指定されている(ex帯広市、南相馬市、つくばみらい市、所沢市、野田市、府中市、相模原市、富士宮市など)
江戸時代に「三鳥二魚」の珍味として、水戸藩から皇室に献上されていた。
「ツル」「バン」「ヒバリ」「アンコウ」「タイ」
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<ここから鳥の写真>
『ヒバリ(Eurasian Skylark)』
古来より「ビーチクパーチク」とヒバリが鳴く「聞きなし」は有名です。
イメージとしては、非常に速いテンポで複雑な声で鳴くのですが、文字に書き起こしにくくて、↑のさえずりの解説も苦労しました。
草地に行くと、春早い季節から、元気に鳴き続ける本種の囀りは、信州の春を告げてくれる存在です。
2月に九州に行くと既に囀っている姿を見ると、日本列島の長さを感じます。
信州はまだ雪の中・・・
青空高く、舞いながら囀る「春告げ鳥」
そんな身近な小鳥の代表も、案外じっくり見たことがない人も多くて
昔、妻にヒバリの写真を見せたら「地味だね」って・・・
そうです、レストラン「すかいらーく」のロゴのせいなのかも~
そんな枯草色の地味な小鳥をどうぞご覧ください。
子育て中・・・やつれ気味
雛っ子
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。