【日本の野鳥#24-11-06】シジュウカラ(Japanese Tit) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属
学名 Parus minor
和名 シジュウカラ
英名 Japanese Tit

【分布】
東アジア、ロシア極東地区、日本に分布。

8亜種に分類。

日本では4亜種が留鳥として分布。


Parus minor minor 基亜種 亜種シジュウカラ
アムール川流域から朝鮮半島・長江流域・四川省、日本(北海道、本州、四国、九州、壱岐、隠岐、対馬、伊豆諸島、五島列島、佐渡島)、樺太に分布。

Parus minor amamiensis  亜種アマミシジュウカラ
日本(奄美大島、徳之島)に分布。


Parus minor okinawae  亜種オキナワシジュウカラ
日本(沖縄島、座間味島、屋我地島)に分布。

 

Parus minor nigriloris 亜種イシガキシジュウカラ
日本(石垣島、西表島)に分布。


Parus minor commixtus
中華人民共和国南部、ベトナム北部に分布。


Parus minor dageletensis 
韓国(鬱陵島)に分布。


Parus minor nubicolus
タイ王国北部、ミャンマー東部、インドシナ北西部に分布。


Parus minor tibetanus
中華人民共和国中南部からチベット南部・ミャンマー北部に分布。


【生態】

低地、低山帯、山地の常緑広葉樹や落葉広葉樹林、樹木の多い公園や住宅地、市街地など幅広い環境に生息。

樹林内で比較的下層部で採餌を行う。

樹木の幹、根本、林床、藪の中、落ち葉だまりで採餌を行うことが多い。

貯食は行わず、他のカラ類の貯食を奪う。

食性は雑食。昆虫類、クモ、種子、果実、木の実を採食する。

秋冬は他のカラ類・キツツキ類、エナガ、キクイタダキなどと混群を形成する。

主に樹洞だが、巣箱、石垣、未使用の植木鉢、家屋の隙間、袋戸などにも営巣。

「ツピーツピーツピー」と囀る。

「ジュジュジュジュジュ」という警戒音も出す。

それらの声を組み合わせた「言語」に近い声のコミュニケーションを行う。

混群の他の鳥たちも、本種の「声」で警戒や安寧の確認などで活用する。

【サイズ・形態】

全長14.5㎝ 翼開長22㎝。

頭頂~後頚部は青みがかった黒。

目先、喉、上胸、頸襟が黒、頭部の黒とつながる。

囲まれた頬は白。

後頚部に白い斑があり、そこから背は黄緑がかった青灰色。

上尾筒は、濃青灰色。

尾は中央尾羽は濃青灰色、最外側尾羽は外側が白。

風切は黒、初列風切羽・次列風切羽の外縁は青灰色、三列風切の羽縁が白。

大雨覆は黒、先端部は白。中雨覆、小雨覆は青灰色。たたむと白の翼帯が1本入る。

下面は灰白色。脇はオリーブ色。

胸の中央から腹部の中央、下尾筒に達する黒い帯が入る。

オスとメスで黒い帯の幅に差があり、オスは太い。

クチバシは黒、脚は淡褐色。


【その他】

1997年(H9年)~2014年(H26年)に販売された70円切手の意匠に採用。
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<ここから鳥の写真>
『シジュウカラ(Japanese Tit)』
もともとヨーロッパや北アフリカに生息するグループや東南アジアに生息するグループを含め、1種の「シジュウカラ」とされた分類であったが、近年、それぞれ、別種という扱いになった。

本種とヨーロッパ種が交じり合うアムール川流域では、それぞれが雑種にならず共存している。

 

本種は上述した「言語」の利用が特徴です。

NHKの「ダーウィンが来た」でも、放送されたので、ご存じの方も多いと思います。

 

京都大学の鈴木博士の研究では、20の単語(声)の組み合わせで175以上の文章を扱ってコミュニケーションをとっている。

そうです。

 

実際に、シジュウカラを撮影していて、いわゆる警戒音の、強い「ツピッ」、「ジュジュジュ」とともに混群がすべて飛び去ったり、と、そんな経験をされた方は多いのではないでしょうか?

 

実際に、知らずに巣に近寄って、警戒音出し始めたら、伴侶がすぐに飛び戻っていたりするのも経験したことがあります。

 

本種のそんな生態は非常に興味深いですよね。

 

最も身近な野鳥の本種の写真をどうぞご覧くださいませ。

 

◆亜種シジュウカラ


◆亜種アマミシジュウカラ

 


次は「ルリガラ」「ヒゲガラ」「クビワコウテンシ」「コウテンシ」の順番ですが、見たことがないのでスキップします。

次回は「ヒメコウテンシ」になります。
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