スズメ目モズ科モズ属
学名 Lanius sphenocercus
和名 オオカラモズ
英名 Chinese Grey Shrike
【分布】
中国北部~中部、朝鮮半島北部で繁殖。
中国南部で越冬。
日本では数少ない冬鳥・旅鳥として飛来。
【生態】
開けた環境を好む。
農耕地、草原、干拓地、灌木帯などに生息。
食性は動物食。他のモズ類よりも大型の獲物を狩る。
主にネズミなどの小型哺乳類、小型の鳥類を捕食。他にも昆虫類や両生類を捕食。
はやにえを行う。
いわゆる猛禽類のように脚指が強くないので、枝やトゲに獲物をひっかけて、引っ張るように採食する。
【サイズ・形態】
全長31㎝ 翼開長_㎝。
雌雄同色。
頭から背中、上尾筒は灰色。
喉、頬、下面、下尾筒は白~淡い灰色。
尾は長く、上面は黒、尾羽の外側は白。
翼は黒、初列・次列風切羽の基部に白斑。
過眼線は黒。
その上に白い眉斑。
クチバシは黒。
脚は黒。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『オオカラモズ(Chinese Grey Shrike)』
大きなモズです。
尾も長いのでスタイリッシュです。
ですが、彼らが居ついた農耕地では、そこに生息する生き物からすれば「死神」扱いでしょうね。
本種の狩りの瞬間は、昆虫類とカワラヒワの捕獲しか見たことはないですが、鳥友は大きなネズミやモグラを咥えている写真を撮影したりしています。
高い枝、電線などから見下ろして狙いすまして舞い下りてくるので獲物からしたら恐ろしい相手だと思います。
日本に飛来する数は多い年、かなり少ない年があるようで、2020年の冬は日本の各地で発見されたようです。
そんな本種が信州で初記録になったのもこの年でした。
雪の中の本種の撮影も出来ました。
各地で撮影した写真を貼っておきます。
初見:山口県(2013年)
新潟県(2019年)
石川県(2020年)
カワラヒワが獲物
長野県(2020年)
雰囲気いいでしょう~
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。