チドリ目カモメ科カモメ属
学名 Larus canus
和名 カモメ
英名 Common Gull
【分布】
ユーラシア大陸北部やカナダ西部、アラスカ州などで繁殖。
アフリカ大陸北部やヨーロッパ、ペルシャ湾沿岸部、アメリカ合衆国西部、中華人民共和国東部、日本などで越冬。
4亜種に分類される。
日本では主に亜種カモメが冬鳥として普通に飛来。
亜種コカモメも少数が飛来。
亜種ニシシベリアカモメもごく少数飛来。
◆亜種カモメ Larus canus kamtschatschensis
シベリア南東部で繁殖
外側から3枚目の初列風切先端に白い斑紋が入る。
◆亜種コカモメ Larus canus brachyrhynchus
カナダ西部・アラスカ北部で繁殖
外側から3枚目の初列風切先端に白い斑紋が入らない。
◆亜種ニシシベリアカモメ Larus canus heinei
ロシア西部からシベリア中部で繁殖
◆Larus canus canus
アイスランド・ブリテン諸島・白海で繁殖
【生態】
沿岸部や漁港、河口、干潟などに生息。
集団繁殖地(コロニー)を形成する。沿岸部の岩礁や草原に営巣。
食性は動物食の強い雑食。主に魚類やオキアミ、カニなどの甲殻類、イカなどの軟体動物、陸地では穀類から果実なども採食。
【サイズ・形態】
全長40‐46㎝ 翼開長110‐125㎝。
中型カモメ。
頭部や体下面は白。
背中や翼上面は青灰色(ウミネコよりも淡い)。
尾羽は白。
初列風切黒、先端に白い斑紋が入る。
クチバシは小型で細い(ウミネコは頑丈)。
脚は細い(ウミネコは頑丈)。
クチバシや脚は灰黄緑色や黄色(ウミネコは赤みが入ったような濃い黄色)
クチバシの先端に不明瞭な黒い斑紋が入る個体もいる(赤は入らない)
【その他】
類似種:ウミネコ
ウミネコをご参照ください。
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<ここから鳥の写真>
『カモメ(Common Gull)』
カモメの観察時に、本種を「カモメ‼」と呼ぶと、カモメ類全体を表したい時、例えば、「カモメの向こうにいるカモの中にコスズガモがいる」など、総省で呼びたくなるシーンがあります。すると、本種をどう呼ぶのか?ちょっとややこしくなるので、観察中は、「ただカモメ」と呼んだり、アメリカの呼び名の「Mew」「ミュー」と呼んで混乱を避けています。
本種は、中型カモメのウミネコと比較して、頭が丸く、虹彩も白くなく暗色なので黒目がちに見えて、クチバシも華奢なので、可愛らしい印象です。
大型カモメも混じると、おこちゃまみたいな雰囲気を感じます。
「カモメ」をどうぞご覧ください。
左は第一回冬羽(1W)かな?
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