【日本の野鳥#17-101】カモメ(Common Gull) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目カモメ科カモメ属

学名 Larus canus

和名 カモメ

英名 Common Gull

 

【分布】

ユーラシア大陸北部やカナダ西部、アラスカ州などで繁殖。

アフリカ大陸北部やヨーロッパ、ペルシャ湾沿岸部、アメリカ合衆国西部、中華人民共和国東部、日本などで越冬。

 

4亜種に分類される。

日本では主に亜種カモメが冬鳥として普通に飛来。

亜種コカモメも少数が飛来。

亜種ニシシベリアカモメもごく少数飛来。

 

◆亜種カモメ Larus canus kamtschatschensis 
シベリア南東部で繁殖

外側から3枚目の初列風切先端に白い斑紋が入る。

 

◆亜種コカモメ Larus canus brachyrhynchus 
カナダ西部・アラスカ北部で繁殖
外側から3枚目の初列風切先端に白い斑紋が入らない。

 

◆亜種ニシシベリアカモメ Larus canus heinei 
ロシア西部からシベリア中部で繁殖

 

Larus canus canus 
アイスランド・ブリテン諸島・白海で繁殖
 

 

【生態】

沿岸部や漁港、河口、干潟などに生息。

集団繁殖地(コロニー)を形成する。沿岸部の岩礁や草原に営巣。

食性は動物食の強い雑食。主に魚類やオキアミ、カニなどの甲殻類、イカなどの軟体動物、陸地では穀類から果実なども採食。

 

【サイズ・形態】

全長40‐46㎝ 翼開長110‐125㎝。

中型カモメ。

頭部や体下面は白。

背中や翼上面は青灰色(ウミネコよりも淡い)。

尾羽は白。

初列風切黒、先端に白い斑紋が入る。

クチバシは小型で細い(ウミネコは頑丈)。

脚は細い(ウミネコは頑丈)。

クチバシや脚は灰黄緑色や黄色(ウミネコは赤みが入ったような濃い黄色)

クチバシの先端に不明瞭な黒い斑紋が入る個体もいる(赤は入らない)

 

【その他】

類似種:ウミネコ

ウミネコをご参照ください。

 

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<ここから鳥の写真>

『カモメ(Common Gull)』

カモメの観察時に、本種を「カモメ‼」と呼ぶと、カモメ類全体を表したい時、例えば、「カモメの向こうにいるカモの中にコスズガモがいる」など、総省で呼びたくなるシーンがあります。すると、本種をどう呼ぶのか?ちょっとややこしくなるので、観察中は、「ただカモメ」と呼んだり、アメリカの呼び名の「Mew」「ミュー」と呼んで混乱を避けています。

 

本種は、中型カモメのウミネコと比較して、頭が丸く、虹彩も白くなく暗色なので黒目がちに見えて、クチバシも華奢なので、可愛らしい印象です。

大型カモメも混じると、おこちゃまみたいな雰囲気を感じます。

 

「カモメ」をどうぞご覧ください。

 

左は第一回冬羽(1W)かな?

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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。