チドリ目シギ科オバシギ属
学名 Calidris ptilocnemis
和名 チシマシギ
英名 Rock Sandpiper
【分布】
チュコト半島、アラスカ西部、アリューシャン列島で繁殖。
北アメリカ西海岸、千島列島に渡り越冬。
日本では、冬鳥として主に本州の中部以北の太平洋側に稀に飛来、北海道東部では極少数が飛来。
4亜種に分類(繁殖地域での亜種分類)
◆C. p. tschuktschorum – breeds on the Chukchi Peninsula and in western Alaska
◆C. p. ptilocnemis – breeds on the Pribilof Islands and on Hall and St. Matthew Islands
◆C. p. couesi– breeds on the Aleutian Islands and on the Alaskan Peninsula
◆C. p. quarta– breeds on the south of the Kamchatka Peninsula and in the Kuril and Commander Islands
【生態】
繁殖期には、ツンドラ地帯で生息。
非繁殖期は、岩が多い環境を好むため、海岸の岩礁地域に生息。
満潮時にも沈まない岩の上で休息する。
食性は動物食。岩礁で歩き回りながら貝類や甲殻類を採食。植物もたまに採食する。
【サイズ・形態】
体長約22cm 翼開長は約43cm。
雌雄同色。
成鳥冬羽は頭部から頸部、胸部、体上面は黒灰色。翼下面と腹は白。
夏羽は体上面が赤褐色がかり、胸から腹部に斑が入る。
クチバシはやや下にカーブし、短めで、色は黒、基部に黄色が入る。
脚は太目で、短く、黄緑色。
【その他】
類似種:ハマシギ(↓:左の2羽)
本種は、クチバシが短く、脚は太目で、黄緑色(ハマシギは細く、黒)。
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<ここから鳥の写真>
『チシマシギ(Rock Sandpiper)』
上の分布を見てもお分かりのように、寒いところが大好き。
極地で繁殖して、凍らない海の岩礁帯で越冬。
そんなシギなんです。
極地で繁殖して、南半球の南部まで渡る種が多い中、渡りのリスクよりも、極寒の地域での厳しさを乗り越えることを選択したといえるシギといえますよね。
波が打ち付けるような岩礁帯を好むので、脚も太くて短い(好感度高いな~ 仲間意識が出ます^^)。
北海道の納沙布岬の先端の先の岩礁帯にいるのを運良ければ見ることが出来る。
そんな認識のシギです。
何度かトライしましたが、叶わぬ夢。
そんな本種を、間近で見ることが叶いました。
こんなシーンに出会えて、それはそれは喜び至極。
興奮の撮影でしたが、休憩モードでまったりしてくれたので、比較的ゆっくり撮影出来ました。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。