チドリ目チドリ科タゲリ属
学名 Vanellus cinereus
和名 ケリ
英名 Grey-headed Lapwing
【分布】
モンゴル高原、中国北東部、日本列島で繁殖。
冬季は、東南アジアや中国南部に渡るが、日本の個体は留鳥として冬季も残る個体が多い。
【生態】
水田、畑、河原、干潟、草原などに生息。
食性は主に動物食で、昆虫類、ミミズ、カエル、小型の魚類などを捕食。
非常に警戒心が強い。
田んぼの畦や休耕田、草地、土手の地面に枯草を敷いて営巣。
縄張りにトビやカラス、ヒトなどの外敵が近付くと、「キリッ、キリッ、キリッ♪」と鳴きながら激しく威嚇し、追い払い行動を行う。
この声が「ケリ、ケリ」と聞こえ、和名の由来と言われている。
【サイズ・形態】
全長は34㎝ 翼開長75㎝
雌雄は同色。
成鳥夏羽は頭部から胸上部が灰青色。
体上面は灰褐色。体下面は白。
胸上部と体下面の境目に黒い胸帯。
冬羽は頭部の色合いがやや茶色を帯びる。
翼は先端部が黒、基半部は白色と灰褐色。飛ぶと、コントラストが目立つ。
尾は白、黒い帯が入る。
虹彩は赤橙色、黄色のアイリングが有る。
クチバシは短く、黄色で先端が黒。
クチバシの付け根には、黄色い肉垂がある。
脚は長くて黄色。
【その他】
********************************************************
<ここから鳥の写真>
『ケリ(Grey-headed Lapwing)』
信州では非常に珍しい鳥です(でした)。
最近はたまに目にすることがありますが、非繁殖期に見る機会が多いので
大陸からの渡り個体なのか?と考えています。
繁殖個体を初めて見たのは、東海地区でした。
その時に、車中から観察していて、外に出るや否や。。。叱られました、ケリに。
ケリの仲間は、オーストラリアでも、アフリカでも、叱られたことがあります。
本当に人の生活圏にこのサイズの鳥が繁殖しているんですよね。しかも、地面に営巣。
そんな鳥って、多くないので、叱られても、温かい目で見守ってあげましょうね。
信州にて
暑い日は、こんな風に水浴びもします。
叱られる時は、こんな感じで威嚇から初めて、
そのうち飛び出して「蹴り」を入れるようにアタックしてきます、
※順番的には、次はヨーロッパムナグロですが、まだ見たことがないので、スキップします。
********************************************************
本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。





